日本代表を目指しながら働く。仕事とスポーツを両立する社員へ直撃インタビュー
- ビーチに舞い降りた2人のスポーツ魂
- 挫折の悔しさとその先に見た未来
- 仕事とスポーツの両立による相乗効果
- 学生に向けたメッセージ
スポーツとともに歩んだ道のり
小学生の頃からずっとサッカーをやっていて、アイジーに入るタイミングで引退をしてビーチサッカーを始めました。芝さんもビーチ競技ですよね?
はい!今はビーチハンドボールをやっています。大学生まではハンドボールをやっていて、仲間に誘ってもらってビーチに転身しました。今のチームは世界でも通用するような日本代表を目指して奮闘しています!
去年、日本代表勝ち取っていましたね。
2019年と2020年は日本代表チームになることができました!
内山さんもこの前、全国の選手の中から選出されて試合に参加されたと聞きました。
日本の女子ビーチサッカー史上では初めての開催となったオールスターゲームというものに選出していただいて、この前出場してきました。サッカーW杯が盛り上がっているので、ビーチサッカーもどんどんメジャースポーツになっていったらいいなと思います!
今まで大きな怪我も無くて、これといった挫折は経験したことがなかったんですけど、この前初めてビーチハンドボールを辞めたいと思いました。
この前というと…?
先月、全日本で負けたときです。2018年にビーチハンドボールを始めた時から1回も日本一の座は落としたことがなかったし、試合もほとんどストレートで勝ってきた中で、初めて自分たちのプレーができずに負けました。日本一が取れなかったことが受け入れられなくて、全部投げ出したいと思いました。
つい先月…!?どうやって乗り越えたんですか?
時間と、チームメイトや周りの人が解決してくれましたね。
試合直後は涙が全く出なかったんです、終わっちゃったっていう絶望しかなくて。でも試合に来ていた前の監督に話した途端大号泣しまして…
「ビーチハンドボールを普及させたいっていうチームの想いや努力は、思っているより周りに伝わっているし見ている人はいるからね」って言ってもらって。そこから来年頑張ろうという想いに切り替えられました。
見ていてくれている人たちの言葉は響きますね。
今までも本気でハンドボールをしていましたが、全部放り投げだしたいって思ったのはこの1回だけです。
内山さんはどうですか?
挫折…私は上手ではないという自覚があったので常に苦しいことの方が多かったんですけど、
やりたくてサッカーをやっているのにチームにいられなくなる瞬間は、挫折を感じました。
いつ頃のことですか?
新卒の時ですね、入社して1年経ってないタイミングで、いきなりチームに「来年からいりません」って切られるんですよね。今はもう笑い話ですし良い経験だったなと思いますけど、その瞬間はきつかったです。
どうやって気持ちを立て直したんですか?
意地です!(笑)
サッカーを辞めるか次のチーム探して続けるかの2択を天秤にかけたとき、「まだやりたいでしょ」という気持ちしかありませんでした。
社会人になってもスポーツを続ける覚悟
当時の私は辞めたいと言っていました。サッカーの練習が6時くらいからあるので普通に仕事をしていたら無理ですし「私はもうサッカーを辞めるので働きたいです!」という就活スタイルでやっていました。でも探している企業は17時半あがりとか、定時できっかり上がれる会社とかで…(笑)
口では辞めると言っているけど、本当は続けたいという想いがあったんですね。
そうですね、サッカーに対して変なプライドがあったんですよね。
でも怪我も重なって、悔しいままスポーツ生活を終えるのは嫌だなという気持ちもあって、まだ辞められないという決断に至りました。シンプルに言うと、サッカーがやりたかったんです!(笑)
そこから意地で続けています。
私は大学で体育教員の免許を取っていて、もともとはハンドボールを教えたかったんですけど、教育実習などで現実を見たときにハンドボールはまだまだマイナーで、教えられるのが確実じゃないというところから、一般企業への就職を選びました。
就職のタイミングで辞めようと思ったことはありましたか?
ハンドボールはずっと好きだったので、自分の中でハンドボールがなくなるっていう感覚は無かったです。就活する上でもハンドボールができるように条件を見て進めていました。そこで巡り合ったのがアイジーでした。
営業の現場で話題のネタにはなりますね。最初は「サッカーやってます」と言うのは躊躇していたんです。というのも、好きでやっていたことですけどコンプレックスでもあって、「すごいね、上手いんでしょ!」というような反応をもらうのが正直苦しくて…。
やればやるほど、自分より上手い人に出会うのでコンプレックスが強くなったりしますよね。
そうそう。でも、サッカーばっかりやってきた自分に興味をもって面白がってくれる人がいるんだなということに気づいて、今はどんどん言ってます(笑)
私も内山さんと同じで、話題のきっかけにしています。ビーチハンドボールはマイナーだからこそ「なにそれ!」と興味を持ってもらえて嬉しいです。今では、応援してくれるビルダーさんがたくさんいます。そういった関係構築ができるという面では活きていると感じます。
実は、ビーチサッカーを始めたのも営業先のお客さんがきっかけで、チームのスポンサーもやってくれていてます。仕事から今のスポーツキャリアにつながっているので、アイジーには感謝ですね。
人とのつながりの輪が増えるなと思います。社会的に大きいコミュニティが2つあるので、気分転換にもなるし、視野も広がります。
あとは平日に仕事があって休日は練習や試合があって、毎日予定がある生活なのでとても充実感がありますね。
わかります!カレンダーに何も入っていない日っていうのがなくて、充実してるなと思います。
コミュニティの話も、サッカーをずっとやってきたから全国に仲間がいるし、仕事で関わる人たちは年齢の幅も様々で、幅広い繋がりは貴重だなと思います。
進むべき道を決めるために、学生に伝えたいこと
私の話になってしまうんですけど…、大学時代、3年生の時に同期が全員ハンドボールを辞めて私だけ4年の最後まで続けました。誰かが辞めるから自分も辞めるっていう選択肢は作りたくなくて、学生生活をやり遂げたときに、今しかできないことをやってきてよかったと強く感じました。
社会人になってからも同じです。やりたいという気持ちがあるなら、絶対続けるべきだと私は思います。
やり方はいくらでもあります。一歩踏み出す勇気が人生の自信になっていくと思うので…応援しています!
やりたいのに、その気持ちを誤魔化したり隠したりしても、良いこと無いぞっていうことを私の失敗から伝えたいです。
今までやってきたことは財産だから、欲張ってもいいんじゃないかなと思います。
働くことがすべてじゃないし、特にスポーツは体が動かせるうちにやっておかないとなので後悔してからではもったいないです。
とにかく、辞めなくていいんだよ、ということを伝えたいですね。
社会人になってからもスポーツを続け、日本代表を目指すレベルで活動を行っている社員同士の対談をお届けした。競技に対する想いや本業との相乗効果の話など、生き生きとした二人の姿が印象的であった。スポーツに限らず、趣味や第二のコミュニティでの活動が自信につながることもあるだろう。人生が豊かになるヒントがここにあるのかもしれない。
アイジーコンサルティング採用サイト インタビュー
▶ すべてのことに意味がある。なんでもポジティブに捉えたい。(内山朋香)