「社員の想い・声を形に変える!」 提案.curu委員会とは
- 「社員の想いを形に変える」「会社を変える」プロジェクト
- 経営層に対し、日ごろの業務改善から福利厚生の制度まで、直接提言できる組織
- 職種・所属店舗・年齢・性別など多岐に渡るメンバーが集まっている
- 組織運営に参画できる、視野・視点が高まるプロジェクト
メンテナンス事業部 アフターサービス課 東京西店
メンテナンス事業部 カスタマー課 浜松支店 リーダー
メンテナンス事業部 法人課 岐阜支店
経理課
「社員の想いを形に変える」「会社を変える」 提案を実現するために
簡単にいうと 社員の「会社を変えたい」という意見を集めて、代表メンバーが試行錯誤し、想いを形にしていく組織です。より良い会社にするために、よりよい働き方をするために、様々な提案が集まります。ちなみに「提案.curu」という名前には、「社員から改善提案がどっと来るように」という意味が込められています。
「提案がどっと来る」良いネーミングですね!提案.curuの活動について教えてください。
毎月、定例会議を開催しています。コロナ前は、定期的に集まって会議を行っていましたが、今はオンライン会議の形式で運用しています。
定例会議を行いつつ、社員からの提案があれば随時、社内チャットツール上で意見を交換し合い、議論しています。メンバー間で協議を重ね、社員の想いを形にすべく、提案の実現のために働きかけを行っています。各部門の責任者に提案をもっていったり、ときには役員会議に上程することもあります。社員の声を形に変えるお手伝いをしています。
「提案.curu」のメンバーはどうやって選定されているのですか?
岡本:メンバーは、数年単位で入れ替わります。メンバーの入れ替わり・新規加入の時期は4月と10月の年2回あります。メンバー募集を行い、立候補で加入してくれているメンバーもいますし、提案.curu委員会の中で「この人に加入してほしい」という推薦をする場合もありますね。組織が職種・性別がバラバラでいろいろな人を集めて議論する特徴があるのでできるだけ偏らないようにメンバー構成をしています。
提案.curuはいつからあるのでしょうか?
2007年に発足した組織です。その頃、会社の業績が少し落ち込んでおり、「より会社をよくしよう」という想いをもとに、社員の声を吸い上げ、組織運営に活かしていこうという想いでスタートしました。「社員の想いが会社を変える」より良い会社にするために社員自らが自発的に関わっていく。社員の声・想いを集め、形に変えていく活動が始まりました。
「提案.cur」に加入して拡がる視野・視点。いち従業員から組織運営へ
「提案.curu」に加入する前後で、何か違いはありますでしょうか?
まず自身の視点・視野が拡がったなと感じます。私は住宅メンテナンス営業を行っていますが、今までは自分の職種の中だけで考えていたのですが、提案.curuでは他の部署のメンバーの意見も聞くことができるので、普段の業務では絶対に考えないような意見や視点を持つことができます。そし「会社」としての視点になりますね。いままでは、いち従業員でとどまっていた視野が一気に広がります。自分が意見するときにも、「これは自分のわがままなのか全体の利益なのか」、そういう考えを持つようになりました。
他部署のことを知ることができ、理解が深まりました。私は経理を担当しているのですが、現場メンバーと顔を見ての直接の接点は少ないんですよね。提案.curuでは、各職種の頑張っている部分や、苦労している部分等、現場の様子を知ることができます。また、加入してみて、従業員からの提案がこんなに届くんだ!と驚きました。皆が会社をよくしよう、働きやすくしようとしているのが入ってみてわかった。こんな悩みもあったんだと。社員が日常働いている中で感じる小さな気づき、言いづらいことを拾い上げる場であり、そういった声を知ることで、自身の視野が広がっていますね。
会社では「多くの人が働いているんだな。」と感じます。私は関東の店舗にいますが、東海地区のメンバー・他部門のメンバーとは日常業務ではほぼ交流がありません。通常業務では、自分の影響範囲が所属する店舗単位・職種ごとであり、そことの関わり・思考になりますが、提案.curuでは、自分とは接点のない方や、新入社員からの提案があったり、と様々な社員の意見を聞くことができます。また、上司・先輩・店舗のメンバーには言いづらいことなど、そんな想い・意見を吸い上げ、メンバーの声を拾う手助けができます。また、自分では「こうしたらよいじゃん」と思っていることも、組織として考えたときにはNGな場合もありもあります。立場が違えば意見も価値観も違う。ふだん働いているだけでは気づけないことに気づくことができ、皆さんが仰っているように自然と「会社・組織」としての視点を持つことができるようになりましたね。
神田さん、岡本さんとは、部署も地域も違うので今まで接点がなく、提案.curuに加入して、はじめて話しました。活動を通して、自然と仲良くなりましたね。私は岐阜支店に所属しているので、関東のメンバーとの関わりが持てたことは大きかったですね。社員総会があっても、なかなか他部署・他店舗の方と話をする機会は多くありません。頑張って活躍している社員を知れたり、店舗による違いなども分かってきました。
加入前は、「提案.curu」は日常の業務とは関係ない仕事だと思っていましたが、実際には、色々なところで、仕事に関わってきているのを感じます。
先日、社内イベントのチームリーダーになったのですが、提案.curuに届いたインターン学生からさんの意見を取り入れ実践し、成果が出たりなど、自分の仕事ともリンクしてきています。非常にやりがいを感じています。
通常のプロジェクトや会議と違って、職種も地域もバラバラ。この提案.curuという組織に加入していなければ、ふだん出会わないメンバーが揃う組織だからこそ、刺激をし高めあっているのですね。いち早く社員の声を聞ける場で、その提案実現は社員・会社のためになる。そして視野も視点も拡がり、自己成長につながるとは、良いことづくめですね!
提案実現までの道のり 社員の想いを形に変えて
先日の社員総会では、「提案.curu大賞」の発表がありました。そこでは「新型コロナウイルスワクチン接種の促進」が大賞を受賞しました。このワクチン接種促進は会社の制度となり、多くの社員が活用・普及しましたね。
この提案は、提案.curuの一員でもある白石さんの発案がきっかけだと伺いました。
提案実現にむけて、どのような話し合いがされたのでしょうか。
提案.curuでは社員からの提案をもとに、「どうしたら実現できるか」を模索して、実現に向けて動いています。
当初、私が提案したのは「気軽にコロナ検査を実施しよう(PCR検査費用の会社負担)」というものでした。新型コロナウイルスの収束が見えず、誰もが感染者・濃厚接触者になる可能性があり、社員の不安を取り除くためにPCR検査を気軽に受けられるようになると良いなという想いがきっかけでした。
自分が感染するリスクもですが、何よりもお客様・同僚・家族に感染させてしまったらどうしようという不安がつきまとっていたので、それを解消できたらいいなと想い、提案しました。
当初はPCR検査に関する提案だったのですね。ここからどのようにして、ワクチン接種の促進へと変わったのでしょうか。
この提案を上げたのが、ちょうどワクチン接種が始まった時期でした。そこで、協議する中で、「検査」よりも「感染予防」、または仮に感染した場合に「重症化リスクの軽減」に目を向ける提案のほうがいいのではという意見となり、再度、提案を再検討することになりました。そして改めて「新型コロナウイルスワクチンの接種促進」というカタチで再提出し、提案実現へと繋がりました。
また、再提案を上げるにあたって、メンバーからたくさんの意見・アドバイスをいただきました。
提案.curuメンバーの中からも多数の意見が出て、社内チャットも大盛り上がりでした。「もっとこうしたらよい」「このような制度だと活用しやすい」など、どんどんアイデア・意見が出てきましたね。
皆さんの意見を踏まえ、平日でも接種できるように、副反応を気にせず打てるような制度の提案をしました。副反応が出た場合に備え、翌日は特別休暇が取得できるようにと、社歴が短く有給休暇の日数の少ない社員も気兼ねなくワクチン接種が受けられるように、副反応による体調不良で お客様・現場に迷惑をかける心配のないように、ワクチン接種をする社員の不安をなくすことができる制度を考えました。
そして、この提案が役員会議に上程され、可決。見事、会社の新たな制度が誕生しました!
「社員の声」が形となり、新たな制度が誕生。わたしも「ワクチン接種補助制度」を活用させていただきましたが、この制度ができたのは、白石さんの声がきっかけだったのですね!
提案は、不安から出るのだなと思いました。強い要望がないと良い提案が出ないのかなと。今回、ちょうどご時世だったこともあり、会社もすぐにサポートし動いてくれました。この提案を通し、提案が実現するまでの過程、役員会議に上程されるまでの一連の流れを知ることができて良かったです。
ワクチン接種は、個人の話で会社とは別次元だと思っていたのですが、白石さんからのPCR検査・ワクチン接種の提案で「こういうことも提案していいんだ」と新たな気づきがありました。このようなワクチン接種を受けやすい環境を会社として取り入れることで、結果として会社としても接種率が上がり、感染リスクを抑えることに繋がるのでよいですよね。また、急遽体調不良で休みになるなら事前に休みを取っておく。個人のことではなく会社として考えていく。良い視点だなと思いました。
私は住宅アドバイザーとして日々お客様宅を訪問しているので、コロナ感染のピークの時はお客様からも点検キャンセル・延期も多かったです。また「ワクチン打った?」と聞かれることも多かったですし、自分自身も子供がいるので、やはり心配・不安はありましたよね。このような制度があることで、ワクチン接種を気兼ねなく受けることができました。結果、自分自身・お客様・家族の安心に繋がったのでよかったです。
また、提案.curuの意義を実感できた。会社としての企業姿勢も感じ、「いい会社だ」と思いましたね。
社員の安心にも繋がりましたよね。そして、提案.curuとしても達成感がありました。提案を1つ実現すると、その度にチームとしての団結力が高まっていきます。今回の提案の議論・実現を通して組織力があがったのではないかと思います。
提案.curuの存在意義・価値を高めたい。そしてより良い会社へ
過去、提案.curuで実現した提案の中で、印象に残っているものはありますか?
社内「喫煙ルール」の制定ですね。 踏み込んだ提案だったなと思いました。
社会的にも「禁煙」「屋外での喫煙の制限」など、風潮もありましたよね。
私が加入する前の提案だったので、喫煙ルールの制定が提案.curuへの提案がきっかけだった知りませんでした。会社で決まったルールだと思っていました。
提案.curuにあがってくる社員の声が、会社で考えていたことの後押しになることは多いと感じます。この提案も、はじめはタバコの臭いに問題を感じた提案者からの喫煙スペースへの提言「喫煙BOXの設置」から始まったんです。
この提案を受け、社内で「タバコに関するアンケート」をとってみたのですが、非喫煙者が不満に思っていることは、タバコの臭いではなく、「タバコ休憩」にかける時間だということが分かったんです。喫煙者はタバコを吸う=仕事中の小休憩・リフレッシュができるが、非喫煙者はそれが許されない。その時間がない。そんな不満が隠れていたことに気づきました。そこで社内での喫煙ルールとして、喫煙時間の制限等、ルールの明文化につながり、いまでは社内に定着しています。
タバコの喫煙ルールの制定も提案.curuへの提案がきっかけだったとは。
「社員の声」をもとに、より良い会社へと発展していますね!
最近、提案が増えていると伺っています。
はい、7月の社員総会での提案.curu大賞の発表以降、社員からの提案が増えています。「ワクチンって提案.curuからだったんですね」と、メンバーから言われることもあります。提案が増えるということは、それだけ社員からの期待値も上がっているということなので、より気を引き締めて活動していきたいと思います。
最後に、神田委員長、今後の展望をお聞かせください。
今回紹介した「ワクチン接種の補助制度」も「喫煙ルール制定」も「提案.curu」への提案がきっかけで誕生した制度です。ただそれを知らない社員も多くいます。
まずは「提案.curu」の認知をもっとあげていきたいと思います。
そうすれば、今よりももっと提案・社員の声があがってくると思う。
提案.curuは、まだ知名度が低いが、長い歴史があります。
アイジーには「会社をよくしたい」という想いを持っている社員がたくさんいますので、その声を引き出していきたいです。提案.curuをもっと盛り上げていきます。ぜひ期待していてください。
社員の想い・声が会社を変える。提案.curuは社員と会社、個人と組織を繋ぐ架け橋となる組織である。より良い会社にするために、より働きやすい環境にするために、日々活動している。また、提案.curuに参加している社員にとっても視野・視点が広がり、自己成長に繋がっている。今後も提案.curuの活動に注目していきたい。