「新たな環境へ飛び込む新入社員の不安を払拭 」メンテナンス事業部 参加型の配属式の企画の裏側に迫る
- 新入社員の迎え入れと職場環境へ早期に馴染むことを促す
- 自身の経験をもとに相手の立場になって企画する
- 社員同士の相互理解を深め、コミュニケーションを円滑にする
東京西店 住宅メンナンス営業
配属式に込めた想い
取材班 今回、新入社員で配属式を行うのはアイジーコンサルティング初の試みとのことでしたが、開催に至った経緯を教えてください。
宗平さん この配属式のアイデアは事業部長からの提案でした。ライフプラン事業部がはままつフラワーパークで配属式を開催することを受け、メンテナンス事業部でも何か実施しないかとお声がけいただき、私が運営チームのリーダーとなり配属式を実施することになりました。事業部に関わらずアイジーコンサルティングの社員たちは新入社員の入社を誰もが嬉しく思っていますので何かこの気持ちを体現できる企画を実施したいなと。ただメンテナンス事業部は、配属先が関東から東海と広範囲に渡るため、事業部全体ではなく配属される店舗単位で配属式を行うことにしました。
取材班 メンテナンス事業部 配属式の目的は何ですか?
宗平さん 新入社員を迎えるにあたり、2つの主な目的があります。
まず、現場の先輩社員全員で新入社員を温かく迎え入れることです。社会人としての初めてのステップには、期待と不安が混在していることでしょう。本社での研修では、同期と共に会社のルールや基本的なビジネスマナーを学びます。しかし、配属されてからが、実際の仕事のスタートです。新入社員がいち早く会社に馴染めるよう、歓迎の意を表しています。
もう一つの目的は、ここからが社会人としての本格的なスタートであるという意識の切り替えを促すことです。これは、新入社員を歓迎する儀式を通じて達成したいと考えています。
さらに、新入社員を迎える先輩社員や店舗側も、受け入れ態勢を整え、エンゲージメントを高めていきたいという想いもありました。
取材班 今回のメンテ配属式運営チームは、宗平さん以外は入社3年目未満の社歴の浅いメンバーで構成されていますよね。
宗平さん はい。新入社員が配属される店舗の店長に、配属式の運営委員を選んでくださいとお伝えしたところ、たまたま社歴が浅い若手メンバーが多く選出されました。アイジーコンサルティングでは、若手に活躍のチャンスをたくさん与えてくれます。この配属式の運営も、若手主導で実行し、色々経験を積み、成長してもらいたいという店長たちの想いがあったんだと思います。新入社員にも身近な先輩社員が活躍しているところを見てもらえる良い機会になりますし。
取材班 では、別井さんは店長から推薦されて運営委員になったのですね!はじめて聞いたときどう思いましたか?
別井さん 昨年入社した私にとって、この配属式は全く新しい経験でした。入社時にはこのようなイベントはなかったため、どのようなものになるのか、期待と好奇心でいっぱいでした。また指名されたとき、「私も先輩になるんだ!その自覚を持たなきゃ」と強く思いました。東京事業本部に入る新入社員は、私と同じ法人課所属になるため、直属の後輩になります。その後輩のために何かできることがあれば精一杯やってみよう、そう思いました。
取材班 配属式はアイジーコンサルティングとして初の試みですよね。企画をする上で重視した点はありますか?
宗平さん まずは新入社員が「笑顔になる」会にしたいということです。ちょっとしたサプライズ要素を入れるなど、感動してもらえたら嬉しいなと。また「アイジーに入社してよかった!」「この店舗であれば楽しくやっていけそう」と思ってもらえるようにしたいなと思っていました。そしてコミュニケーションを多くとれる場にすることを何より大切にしました。
あとは、ただ楽しいだけではなく、学生から社会人となり、ここから始まる社会人生活への気持ちの切替をしっかりできる場にもできたらなと。楽しいだけでなく意義のある、メリハリのある会にしようと心がけました。
別井さん 今回、メンテナンス事業部の配属式は各店舗単位での開催でしたが基本のプログラムは同じ内容でした。この企画をやった時に店舗メンバーはどういった反応をするのか。自店のことであれば店舗の雰囲気は分かりますが、他店のことは分かりません。配属式を行うにあたり、迎え入れる店舗メンバーの協力無くしては成り立ちません。企画する際はベテラン社員が多い店舗だと恥ずかしいかな、人数が多い店舗・少ない店舗両方で楽しめる企画になっているかなども考慮しました。店舗メンバー皆で新入社員の配属を祝い、店舗皆で迎え入れる。そんな配属式にしたいなと思いました。
視覚で伝わる「楽しい」と「おめでとう」
取材班 配属式のプログラム案は、運営チームの皆で考えていったのですか?
宗平さん はい、皆別々の店舗で働いているので、何度かオンラインMTGを重ね決めていきました。私の方で大枠の案を考え、その案をもとに協議するようにしました。
まず演出として、サプライズ要素は入れたくて、私はレッドカーペットを敷いたり、くす玉を割ったり派手に歓迎したいっていう意見を出したのですが、入社2・3年目の若手に却下されました(笑) 。私(20代後半)と、20代前半で、こんなにも感覚は違うのかと。
別井さん 宗平さんすみません…くす玉、面白いなとも思ったのですが、実際に自分がやられたら、ちょっと恥ずかしくて反応に困るなと思ってしまって。でもサプライズは何か取り入れたくて。それで代替案として「ケーキでお祝いする」ことを提案しました。視覚から「楽しい」と伝わるようにしたくて。言葉で「おめでとう」と言われて嬉しいだけでなくて、目で見たときに「わー凄い!」となるようにしたかったんです。
取材班 視覚で「楽しい」と感じる、「おめでとう」の歓迎が伝わる、ステキな発想ですね!
別井さん ちょうど知人の結婚式に参列したばかりだったので、ケーキカットがとても印象的だったんです。ケーキカットであれば皆で写真を撮ったりと盛り上がり、記録にも記憶にも残りますし。
そして何よりケーキが食べられる。場が和みますし、美味しいものを食べると笑顔になりますよね。私がケーキを食べたかったこともあるのですが(笑) 宗平さん、企画を採用してくれてありがとうございます!
宗平さん 備品の準備手間や限られた予算の中で運営する中で、私の案よりも別井さんのケーキのほうが現実的で会の目的にピッタリでしたので、即採用でした。
どうしてもこちらがもてなしたいという想いが強くなりがちですが、「新入社員がどう思うか」で判断する。新卒に近い若手社員の視点は新鮮なものも多く、ありがたかったです。
取材班 各店、「ケーキを食べてコミュニケーション」は好評だったようですね!また自然と会話がはずみ、写真を撮るとなると恥ずかしがるベテラン社員も多い中、自然と記念写真を撮る良いタイミングにもなったとのこと。狙い通りですね!!
コミュニケーションは楽しさと実践を入り混ぜて
取材班 今回の配属式では2つのゲーム企画を行っていましたね。そちらはどんな目的があったのですか?
宗平さん 「NGワードゲーム」と「学生と社会人との違い」という2つのゲーム企画を行いました。
「NGワードゲーム」は単純にコミュニケーションを取ることを目的とした企画です。
(NGワードゲーム:単語が書かれた紙を自分が見えないように頭の上に乗せて、それを言わないように、他の人のにはその人の頭の上の単語を言わせるように話すゲーム)
配属式は、本社研修を経てはじめて各店舗に配属され、その店舗で仕事をする初日に行ったのですが、まずは店舗のメンバーと話せるようにすることを目的にした議案です。新入社員の皆さんは初めは緊張していると思うので、自然と話す機会を創出しました。
取材班 こちら、実際にやってみてどうでしたか?盛り上がりましたか?
別井さん それが、想定通りに行かないこともあって。このゲームって、相手にキーワードを言わせるために誘導したりだまし合いがあったりするじゃないですか?先輩社員たちがゲームにガチになりすぎてしまって。私たちの店舗には勝ち負けがあると勝ちたいと思う熱い社員が多かったようです。ただ、上手くバランスをとり、軌道修正をしてくれる社員がいて、最終的にはうまく回りました!そんなガチで白熱する先輩社員を見て、新入社員の2人が笑ってくれたので結果的には良かったと思います!!
取材班 東京事業本部・柏店には熱い社員が多いのですね!
もう1つ「学生と社会人の違い」についてもゲーム形式で行ったんですよね?
宗平さん はい。配属式を単に楽しいイベントとするだけでなく、社会人としての新たなスタートにおいて、仕事への真剣な心構えを促す機会にしたいと思いまして。そのため、店舗メンバーと共に、学生時代と社会人としての生活の違いについて考える時間を設けました。
学生と社会人の間には多くの違いがあります。具体的にどのような違いがあるのか、社会人として注意すべき点や必要な心構えについて考えます。このプロセスを通じて、新入社員と先輩社員が価値観を共有し、互いに理解を深めるきっかけになればと思っています。
例えば、新入社員が直面する可能性のある課題の一つに、言葉遣いやマナーがあります。何が受け入れられないのか、新入社員と先輩社員間で共通の認識を持つことが、今後の指導をスムーズに行う上で役立つと考えています。
取材班 新入社員がどんな価値観を持っているのか、社会人としてどういったことを大切にして、学んでほしいのか。すり合わせができる良い企画ですね。実際にやってみてどうでしたか?
別井さん ここは真面目に考える企画だったのですが、明確な答えがないものもあり、少し新入社員の皆さんには難しい部分もあったと思います。ただそれも含めて先輩社員に質問したり意見を聞いたりと、コミュニケーションをとる機会になったようです。事前に先輩社員には企画の意図を共有していたので、新入社員の2人に教えてあげるなど交流していました。
この企画をやって良かった点は、新入社員だけでなく店舗メンバー間の考え方・価値観の共有ができたことです。今まで店舗内でこのような価値観のすり合わせをする機会はなかったので、メンバー間での相互理解が深まるという副産物もありました。
取材班 新入社員にとっては、社会人として「働く」ということはどういうことかを改めて考え、社会人としての心構えをする良い機会となり、先輩社員にとっても、仕事をする上で大切な価値観のすり合わせをする良い機会となったようですね。
メンテ配属式を終えて
取材班 配属式を終えて、いかがでしたか?また配属式がもたらした効果はどういったところにあると思いますか?
宗平さん 今回、私はこの配属式の運営責任者を任せていただきました。私の所属する東京西店には新入社員の配属がなかったので、当日の運営は運営委員の皆さんにお任せでしたが、写真からも伝わるように目的として掲げた「コミュニケーション」をとれたこと、店舗全体で歓迎することができたと思います。
別井さん 企画から当日の会の運営まで任せていただきましたが、本当に楽しかったです。そして何より新入社員の楽しんでいる表情が見れて嬉しかったですし、大成功だと思います。配属式の運営に携われて良かったです。
今回、配属式を通して早い段階で自分の直属の上司・先輩だけでなく店舗の皆さん全員と話す機会がもてたことが新入社員にとってとても良かったと思います。
配属されると、先輩社員に同行して仕事を学ぶ機会があるのですが、自分の所属する課以外の他課の先輩と同行することも多くあります。ただでさえ初めてのことの連続で仕事を覚えるだけで精一杯な中で、あまり話したことのない先輩と同行するのは不安と緊張が多いんです。私も直属の先輩に「どんな方ですか?」とよく聞いていました。今回、この配属式を通して、他課の先輩社員の皆さんとも早い段階で交流を持てました。何となく人となりも伝わったと思うので、次から話しやすくなりますよね。この不安や緊張が取り除けたことは大きかったと思います。「気軽に相談したり質問できる先輩がたくさんいる」「親身になってくれる先輩がたくさんいる」それを新入社員の皆さんに感じてもらえたのではないかと思います。
宗平さん 新入社員が配属されても、自分の所属する課の社員であれば教育指導にも関わりますが、他課の配属であると、一歩距離を置いてしまい、同じ店舗であっても関わりが薄くなってしまうことが今まであったんです。今回の企画を通して新入社員に関心を持ち、皆で迎え入れる・育てていく。その醸成ができたと思うのです。そういった意味ではこの配属式という儀式は、新入社員のためでもあり、実は店舗・先輩社員側の受け入れ態勢を整える意味でばっちりな企画だったのだと改めて思いました。初の配属式で、手探りではありましたが、新入社員の皆さんも、運営委員の皆さんも、参加した店舗メンバーも、皆が笑顔になる配属式が実施できてよかったです。
来年以降もぜひ「配属式」は継続して実施したいですね。
配属式とは、新入社員たちが心地よくなじむために用意された儀式である。それは緊張や不安を一掃し、彼らがこの新しい環境に素早く溶け込む手助けとなるのだ。アイジーコンサルティングの社員たちは、魅力的な配属式を通じて一体感を築き、新入社員の成長を支えることへの情熱に満ち溢れていた。この素晴らしい出会いを通じて、新入社員たちは先輩社員や店舗の皆さんと交流することで不安や緊張から解放され、お互いを深く理解することができたことだろう。これからの新入社員の成長が楽しみである。