「興味・関心を惹き、学生が“未来”を考える機会になれば」静岡県立磐田西高校|フィールドスタディ

DATE : 2024.10.07
目次
アイジーコンサルティングでは、マイナビ社の総合探求学習であるフィールドスタディに賛同し、同取り組みに参画しています。2024年9月12日には、静岡県立磐田西高校の学生2名がアイジースタイルハウス浜松を訪れました。本記事では、その様子をレポートします。
▶マイナビの総合探求学習プログラム「locus(ローカス)」 https://locus.mynavi.jp/
この記事のPOINT
  • 企業を通じて、社会課題を知る
  • 地元の企業を知ることで地域に誇りを
  • 生の声を聞くことで仕事の楽しさを感じてほしい
この記事に登場する人
佐原康隆
株式会社アイジーコンサルティング ライフプラン事業部 アイジースタイルハウス浜松・豊橋マネージャー
本フィールドスタディのまとめ役!
大場詩奈
株式会社アイジーコンサルティング ライフプラン事業部 アイジースタイルハウス浜松 建築営業
フィールドスタディの案内を担当するのは今回が初めて。
内田詠士
株式会社アイジーコンサルティング ライフプラン事業部 アイジースタイルハウス豊橋 建築営業
フィールドスタディの案内役。輝く白い歯がポイント。
このまろ(左)&ありちゃむ(右)
磐田西高校
青き春を生きる学生!
※ニックネームのため、文中の敬称は省略します

「おばさん」事件勃発

左奥からアイジースタイルハウスの佐原さん、内田さん、大場さん
佐原さん

2人ともフィールドスタディへ、ようこそ。アイジースタイルハウス浜松の店長・佐原と申します。今日は、内田さんと大場さんがコンセプトハウスの案内やアイジーコンサルティングの社会貢献活動を紹介します。この3時間を通じて、「社会にはこんな仕事があるんだ」「浜松にはこんな企業があるんだ」ということを知ってもらえればうれしいです。いろいろと興味深い話が聞けると思います。じゃあ、みんなの自己紹介を始めようか。

大場さん

佐原さん、ありがとうございました。私は大庭詩奈です。営業の仕事をしています。趣味はバドミントンとスノーボードです。入社して半年ほどなので、佐原さんや内田さんよりも2人と年齢が近いので、今日は女子高生だった頃を思い出して、2人と接しますね。好きな食べものは焼肉です。

内田さん

同じく営業の内田詠士です。実年齢より若く見られることが多いんですけど、今年34歳……。

ありちゃむ

えっっっ!

内田さん

やった(笑)。趣味は植物を愛でることで、このお店にある建物は全部僕が管理しています。好きな食べものはシラスです。

佐原さん

佐原です。さっきね、内田さんが植物好きと言っていたけど、それは僕の影響なんです。というわけで、僕も植物が好きです。ほかにも子どもたちといろいろなところへ遊びに行くのが、娘と息子ができてからの楽しみです。好きな食べものは海鮮です。じゃあ、2人もお願いできるかな。

「恥ずかしい〜〜! 盛れてる写真だけ載せてください」とのこと
ありちゃむ

えっと、じゃあ、私から! 私はありちゃむって言います(※仮名です!)。趣味は洋楽とK-POPを聴くこと、ワッペのスクールバッグを集めることです。

内田さん

ワッペ……ワッペン?

ありちゃむ

ワッペンじゃない、ワッペ! ワッペです。ワールドペガサスっていうブランドです。

大場さん

知らな〜〜い!

ありちゃむ

あとで調べてみてください! 好きな食べものはイクラです。今日はよろしくお願いします。じゃあ、次はこのまろ!

このまろ

はい、このまろです(※もちろん仮名です!)。趣味は寝ることで、好きな食べ物はチョコとか甘いものです。

内田さん

自己紹介ありがとう〜〜! じゃあ、早速モデルハウスの見学に行きましょうか。何かわからないことがあったら気軽に「内田さん」「大場さん」って呼んでくださいね。

ありちゃむ

えっ、おばさんじゃないですよ! そんな……!

内田さん

……?

このまろ

「おばさん」じゃなくて「大場さん」じゃない……?

内田さん

ごめん、滑舌悪かったですね(笑)。大場さん、です。おばさんじゃない。

大場さん

しゅん……。

ありちゃむ

わー、ごめんなさい!!!!

大場さん

冗談です、大丈夫だよ!(笑)

佐原さん

じゃあ、私はここで退室して、あとは内田さんと大場さんにお任せします。今日は楽しんでいってください。この時間が、2人が進路を考える際に、少しでも役立つように願っています。

木がいっぱいのコンセプトハウスに驚嘆

案内をする、おば……大場さん
大場さん

ここがアイジースタイルハウスのコンセプトハウス、いわゆるモデルハウスです。私たちのつくるお家は普通のお家とはちょっと違うので、どんな風になっているんだろうというのを体感してもらうための空間になっています。さっそく、中に入りましょうか。

「玄関が広い!」と驚いた様子の2人
大場さん

アイジースタイルハウスの家の特徴の一つに、1本の木からそのまま取り出した木材を使っている、というポイントがあります。コストを安くするために、ベニヤ版を接着剤で貼り合わせた合板というものを使っているメーカーもあるんです。

ありちゃむ

何が違うんですか?

内田さん

いい質問! まず、接着剤を使っていないと、経年劣化でベニヤ板同士が剥がれたりすることがありません。あと、家の香りが全然違います。今、この家に香っているのって、全部木の香りなんですよ。いい素材を使って、長持ちする家をつくろうというのがアイジースタイルハウスのコンセプトです。

大場さん

あとは、壁は壁紙ではなくて漆喰を使っているのも特長の一つです。漆喰は、石灰石を焼いて水を加えたものを主成分とする建築材料で、湿気を吸ってくれるというメリットがあります。なので、除湿器いらず! 機械に頼らずとも暮らしやすいお家をつくっているんです。

このまろ

すご〜〜い!

大場さん

ありがとう。あとは、ここ。実はエアコンが入っていて、冬は床下に暖かい風を送ることで床が暖かくなる仕組みになっています。見ると、クリーム色の断熱材が吹きつけられているのがわかりますか? そのお陰で、冷たい空気が入ってこないようにもなっているんです。だから、電気代が安い! 私たちのお家には、いろいろな工夫がなされているんですよ。

断熱材を触るこのまろさん
内田さん

この板は、もともと捨てられる予定の木材だったんですけど、1本の木を余すところなく使おうというコンセプトで家を建てている私たちは、洗面台のカウンターとして有効活用しました。オシャレじゃないですか?

真剣に話を聞く学生の2人。一枚板のカウンターは写真右手にあります
ありちゃむ

かわいいよね。

このまろ

うん、すてき。

大場さん

オシャレと言えば、天井のライトをよく見てみてください。小さい穴がたくさん開いていませんか? これ、実はBluetoothのスピーカーになっているんです。

ライトと一体型になったスピーカー
ありちゃむ

え、すごい!

大場さん

さっき、K-POPが好きって言っていましたけど、どのグループが好きですか?

ありちゃむ

えー、NMIXX(エンミックス)!

内田さん

YouTubeにつないで流してみましょうか、ほら。

(音楽が流れる)
このまろ

すご〜〜い!

大場さん

これなら、いろいろな家事をしながら音楽も楽しめちゃいます。

内田さん

いい品質のものだけじゃなくて、最新の設備も備えているんだよという紹介でした。じゃあ、次は2階に行きましょうか!

落ち着いた装いの和室に到着
大場さん

ここは和室です。さっきは漆喰の話をしたけど、この部屋は土壁になっています。頑丈な素材で長持ちするのが特長です。やっぱり、壁紙に使う接着剤などは化学製品の匂いがします。アイジースタイルハウスは自然素材で健康にいい暮らし、を追求しているんですよ。あと、ここは道路に面した部屋だから防音にもこだわっているんですけど、それはまた改めて紹介しますね。

ありちゃむ

は〜〜い。

このまろ

えっ、このイス、なに!?

関心を持つポイントがユニークなこのまろ
ありちゃむ

座る!? 半分こして座る!?

微笑ましい2ショット
大場さん

高校生って、かわいいな〜〜! じゃあ、次は店舗のほうに戻って防音材などの紹介をしますね!

防音材と断熱材のすごさを実感

大場さん

よし、防音材の紹介をします。この防犯ブザーを鳴らして、防音の壁の素材の中に入れると……。

「どうですか?」と2人に尋ねる大場さん
ありちゃむ

全然音がしない!

このまろ

え〜〜、こんなに!?

大場さん

こんなに、なんです! さっきのコンセプトハウスの和室が道路に面していながらも、あれだけ静かだったのが納得ですよね。

内田さん

じゃあ、僕は断熱材の紹介を。このグラスウールが、一般的な断熱材です。そして、こちらがアイジースタイルハウスの家で使われているセルロースファイバー。ほら、こうして火を近づけても全然煙が出ないでしょう。大きな地震などがあった時、建物の倒壊以上に火事で亡くなる人が多いとされているんですけど、それは煙を吸って意識を失ってしまうせいだと言われています。

火をつけようとしても焦げ目がつくだけ
このまろ

安全な素材なんですね。

大場さん

そういうことです! じゃあ、次は休憩を挟んで、私たちの社会貢献活動について紹介させてください。

このまろが写真を撮っているこの木の正体は……? 正解は後ほど!

日本林業の課題と社会貢献活動を知る

会社で取り組む活動の紹介に力が入る内田さん
内田さん

まず、前提として、現在の住宅づくりには、次のような人々が関わっています。山の木などを販売する「林業・森林組合」、その木を材料化する「製材業」、材料に適した状態にする「乾燥加工業」、それを仕入れて販売する「木材販売業」、最後に「住宅会社」です。これらが一方通行でした。つまり、住宅会社が直接、林業の人たちと関わることはほぼなかったわけです。

大場さん

そうすると、乾燥・加工に至るまでの人たちは、どんな風に木を切って加工すればいいのかわからないんです。なんとなくのサイズ感で木材を加工していました。でも、それだと必要のない木材が出てきてしまいますよね。私たちの会社は、そこを変えようと試みました。

内田さん

アイジーコンサルティングが提唱したのは「課題解決型サプライチェーン」。一同が円卓を囲うようにして、意見を交わし合うようにしました。そうすると、始点である林業の人たちが、どのような木材が必要とされているのかわかってきて、木のポテンシャルを最大限まで引き出し、余すところなく木を使えることができるようになってきました。

大場さん

それが、2人がさっき見ていた木の断面図です。梁を中心に、平板、野地板、垂木、間柱など、1本の木がさまざまな用途に使われます。

ありちゃむ

あぁ〜〜!

1本の木を余すところなく使います!
内田さん

私たちはこの取り組みを、「JAPAN WOOD PROJECT」と呼んでいます。今、山には大径化して使いどころのなくなった木がたくさんあって、それを有効活用しようと取り組んでいます。

このまろ

すごい。

内田さん

今日みたいなフィールドスタディで、一人でも多くの人に、このことを知ってもらえればうれしいなと考えています。日本に住む一人ひとりが持続的な未来を考えたら、きっと社会が変わっていくはずなので。

このまろ

でも、今聞いていると、日本は森林大国っていうことですよね。木材の自給率が低い理由はどうしてなんですか?

内田さん

それは、日本の国産材が輸入材に比べて高価だから、というのが一つの答えです。輸入が自由化されて以来、コストの低い輸入材を使うのが当たり前になってしまって。だから、先ほど話したように、日本の山には使われずに大きくなってしまった木が多く存在するんです。悪循環ですよね。それを断ち切ろう、という大きな課題に立ち向かっているのがアイジースタイルハウスです。

メモが書かれたノート
ありちゃむ

今、解決するのが困難な課題ってなんですか?

内田さん

いくつかあります。職人さんの高齢化で次世代の担い手が少なくなっていることだったり、国産材を使いたくても山に重機を入れられるような道がなくて、プロジェクトを進めるのがそう簡単ではなかったり。

大場さん

でも、なんとかこの現状を変えようと頑張っています! 2人は、今日はどうでしたか? 何か印象に残っていることとかありますか?

ありちゃむ

モデルハウスの木の匂いが心地よかったよね。

このまろ

うん、落ち着いた。あと、丸太の真ん中以外にも木材として使われている部分があるんだっていうのが驚きだった。

佐原さん

やあやあ、佐原です。そろそろ時間だね、今日はどうだった? 今、内田さんと大場さんからいろいろな説明があったと思うけど、それよりも感じてほしい裏テーマみたいなものが本当はあって。それは、大人になるのって嫌かもしれないけど、仕事するって楽しいんだぞっていうワクワク感みたいなものなんだ。

ありちゃむ

あ、それは感じました!

このまろ

楽しそうだったよね。

ありちゃむ

職場の雰囲気がいいよね。なんか、みんな和気藹々としているっていうか。

このまろ

上司の人にもフランクに話していたりね。仲がいいんだなって思った。

佐原さん

ありがとう。それが一番うれしいな。

内田さん

私たちも、2人がいろんなところで「すごい!」と言ってくれて、説明しがいがありました。

大場さん

私は、実はフィールドスタディの現場に立つのが初めてだったんです。少し緊張したけど、2人の空気に緊張が和らぎました、ありがとう。

佐原さん

今日は本当にありがとうございました!

このまろ&ありちゃむ

ありがとうございました〜〜!

店舗スタッフからもいろいろと話を聞いていた2人。働く楽しさが伝わったようで何よりです!
この記事のまとめ

3時間という短くない時間、嫌な顔一つせずに参加してくださった磐田西高校の2人に、まずは感謝いたします。

社会にはさまざまな仕事があり、その数だけ企業もあります。数ある企業のなかから、2人がアイジーコンサルティングへのフィールドスタディを選んでくれたのは、「モデルハウスがおしゃれだったから」とのこと。どんなきっかけでも構いません。佐原さんが言っていたように、この時間が、大人になって働く楽しさ、さまざまな職種があること、そして日本が抱える課題を知るきっかけになれば幸いです。

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