オープンエイト×アイジーコンサルティング オフィス改革プロジェクトの神髄に迫る!

DATE : 2022.10.10
目次
ビジネスシーンで活用する動画の編集・製作を簡単に行えるサービス「ビデオブレイン」。
このサービスを提供している株式会社オープンエイトと、サービスを取り入れている弊社アイジーコンサルティングはそれぞれ、新たな働き方へ向けてオフィス移転プロジェクトを実行した。再定義した「新しいオフィスの在り方」が似ていた事から、各社の移転プロジェクト担当者の対談が実現。

オープンエイトのオフィスで行われた対談の様子と、社員を思い考え抜いたオフィスのコンセプト、それが具現化したオフィス内について紹介する。

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この記事のPOINT
  • コロナ禍で働き方を見直した事が移転のきっかけとなった。
  • 快適で自由な労働環境を叶えつつ、コミュニケーションの質と量にこだわった。
  • 新しいオフィスが対外的な広報にも一役買っている。
  • 日々変わる働き方に合わせて、オフィス改革は続いていく。
この記事に登場する人
平綿理穂さん
株式会社オープンエイト
コーポレート本部
HR戦略室 HR総務グループ
オープンエイト社の総務グループに所属。計2回のオフィス移転プロジェクトを担当。直近で行われたオフィス移転では、メイン担当として、オフィスのコンセプト設計から引っ越しまで一連の流れを成功させた立役者。
山口 結香さん
株式会社オープンエイト
カスタマーサクセス本部
カスタマーサクセス部 カスタマーサクセスグループ
オープンエイト社のサービス「ビデオブレイン」において、アイジーコンサルティングのカスタマーサクセス担当としてご尽力いただいている。新しいオフィスの使い勝手について率直な意見を頂いた。
高木春佳さん
株式会社アイジーコンサルティング
不動産事業FULLHOUSE
企画デザイン 主任
中古リノベーションの設計職に従事していた経歴から、関東エリアのオフィス改装・移転プロジェクトをメインで担当。東京事業本部を皮切りに関東5店舗の新オフィスを造り上げた。

オフィスのコンセプトを再定義。『繋がる場所』へ。

高木さん

私は建築・不動産の部門にいるので、オフィスの改装は普段の仕事と変わらない感覚で進めてきましたが、平綿さんは人事・総務領域のお仕事をされているとの事で専門外の領域ですよね?分からない事も多く大変だったのではないでしょうか?

平綿さん

そうですね、大変でした・・・・(笑)
オフィスの移転といっても引っ越しだけでなく、コンセプトづくりから改装プランの確認・改装に関わる法律遵守・管理会社への問い合わせ等々・・・多岐に渡りますよね。私はオフィス移転の専門家ではないので、分からないなりに手探りで進めていった感じでした。

1回目のオフィス移転は取締役の丸山も一緒に進めましたが、2回目の移転は私がメインフロントに立って進行したので、一人で心細かったです。

高木さん

オフィス移転は社員の働き方に直結するので、責任重大ですよね。一人で進めるのは確かに不安も多いと思います。

過去2回のオフィス移転に携わられているとの事ですが、1回目と2回目はどのような違いがあるのですか?

平綿さん

1回目はオフィスの拡張が目的でした。
サービスが広がっていく中で社員も増え、それに伴い打合せやお客様との商談も増えたのですが、物理的に「会議室が足りない」という問題が多発していたんです。会議室を使うために、打合せと打合せの隙間に更に予定を入れる、という状態が続いていたので、これを機にオフィスを拡大しようという事になりました。

2回目は拡大ではなく、コロナ禍における働き方を見つめ直してオフィスの使い方を変えることや、在宅勤務者が増えたのでサイズ自体をリサイズしていく事を目的に移転をしました。それがこのオフィスです。前回に比べると2/3くらいの大きさになっています。

高木さん

リサイズしつつも、その中での使い方を再考されたのですね!
新しいオフィスのコンセプトはどのように定義されましたか?

平綿さん

『繋がる場所』というのを意識しました。
オフィスに出社しなければいけないとか、居なければいけないっていう場所ではなく、そこから新しい何かが生まれたり、人と人とが繋がっていく・社外と繋がりが生まれる、といった事を前提に組み立てていきました。

高木さん

『繋がる場所』、良いですね!
私たちも同じようなコンセプトを掲げてオフィス移転に踏み切りました。

やっぱりコロナ禍でコミュニケーションの取り方が大幅に変わりましたよね。
今まではミーティングも対面でしたし、社員と顔を合わせる機会がいっぱいあったのに、今となっては会ったこともない社員がたくさん居る状態で・・・・繋がりが希薄になりつつある中で、せっかく出社するなら気軽に喋れる空気感を醸成したいと強く感じました。

平綿さん

本当にそう思います!
今までは毎日出社が当たり前で、席も決めていたので、コミュニケーションが固定化されていたなと感じます。
今は本社メンバーや社長室のメンバー以外は全員がフリーアドレスでして、そこで縦横ナナメのコミュニケーションが取りやすくなっています。出社した時に少しでも何かが生まれたらいいなって思います。

快適な仕事環境を追求した個室ブース

高木さん

与えられた仕事をこなす場では無く、コミュニケーションを通して創造性を高めるオフィスにしたいですよね。

再定義したコンセプトを、どのように改装プランへ反映していきましたか?具体的に変化した使い方やスペースについて教えて下さい!

平綿さん

「会議室」の在り方は大きく変化しました。
以前はとにかく大人数用の会議室をいっぱい作りましたが、もっと小単位のチームごとに使えるよう会議室を細分化しています。

あとは個室ブースの数を大幅に増やしました。これは一番こだわった部分ですね!

高木さん

個室ブースの数、とても多いですよね!
しかも隣り合っているのに全然周りの音が聞こえないし、中の音も漏れてこない。防音性がとても高いと思うのですが、造り方にこだわられたのでしょうか?

平綿さん

個室ブースは一番こだわったと思います。
移転プロジェクトの会議で防音材のサンプルを並べてどれが良いか議論するところから始めています。

クライアント様・社員両方にとって快適なブースにしたくて、余計な音が聞こえない・外部に漏れないという点に注力しました。あとは個室ブース4つで1つの箱になっているので、省スペースながら沢山のブースを用意できました。

個室ブースは4部屋で1つのボックスになっている
個室ブースの中
高木さん

たくさんの個室がずらーっと並ぶと圧迫感ありますが、キューブ型でしかもオフィスの内装に馴染ませているので窮屈さを感じないですね!

実際の使い勝手はどうですか?

山口さん

とても集中できます!自分の声だけしか聞こえないですし、照明の明るさを調整する事も出来るので快適です。

以前のオフィスも個室ブースはありましたが、会議室と合わせても全部で4~5部屋しかなかったんです。いつも埋まっていて、バタバタと空き部屋を探していましたが、今はそれが絶対ありえない状況を作ってもらったなと思いますね。

あとは人によると思いますが、私は商談中の声を聞かれるとちょっと恥ずかしいので、外に漏れなくなったのも有難いです(笑)

高木さん

弊社も電話や単独で参加するオンライン会議用に個室ブースを造りましたが、お客様へお電話する時に丁度いいと評判です!

大勢の社員が居る場所で電話をすると、声のボリュームを気にしたり、聞かれているかもしれないと思って消極的な話し方になる社員もいますよね。
悪いことをしているわけではないので、思い切ってお客様へお電話するためにも個室ブースは大事だと感じます。

アイジーコンサルティングの個室ブース
平綿さん

先程山口さんの話にも出てきた前のオフィスの個室ブースなんですが、リメイクして新しいオフィスに持ってきました!

高木さん

リメイク!それは凄い!でもなぜ再利用されたのですか?

以前のオフィスにあった個室ブースをリメイク
平綿さん

来客の方がいらっしゃった時に使える部屋が4つしかなくて、チームでミーティングが発生する可能性も今後あり得るのかなと思うと、社内の打合せに使える部屋がもう少しあっても良いかなと思ったんです。社員なら声が多少漏れても良いので、チームで会話できるような個室という事で以前使っていた個室ブースを再利用しました。

内装やブースの外装を新しいデザインに合わせたので面影はないですが、サイズ感がちょうど良くて役立っています。

高木さん

オフィスの思い出も蘇っているんですね!他にもリメイクされたものはありますか?

平綿さん

看板もリメイクしました!飲食スペースにある収納の扉に活用しています。

リメイクした看板で作った飲食スペースの収納扉
平綿さん

この看板からも分かる通り、以前のオフィスは「西海岸デザイン」をイメージして造られていました。

今回の移転でデザインテイストも変えようという事になり、都心らしくスタイリッシュなデザインに仕上げました。暖かい雰囲気よりも、コンクリート打ちっぱなしとか、全体的に黒と白で配色するなどして、クールさを演出しています。わざとナナメに仕上げた床材もこだわりの一つです!

斜めにレイアウトした床材

オフィスが採用力・広報力強化を担う

高木さん

弊社も、都心らしいオフィスデザインについては色々と協議を深めました。
壁や床の色一つで印象も変わってしまうので、設計施工会社とのイメージのすり合わせに時間をかけましたね。

特にこだわったのは、メインのワークスペースの印象でした。

アイジーコンサルティング東京事業本部のワークスペース
高木さん

オフィスに入ると真っ先に目につきますし、外の景観も良いので、周りから見ても・座って見てもデザイン性が高い空間にしたいと考えました。
この植物はフェイクグリーンですが、グリーンは目を癒す効果もあるので、デザインだけでなく機能面でも採用して良かったと思います。

また、弊社の移転の目的の一つに「学生が働きたいと思うオフィスにしたい」という考えもありまして・・・インターンシップなどで来て下さった学生さんからオフィスに対するコメントも頂けるようになり、多少なりとも採用力強化には繋がったのではないかと思います。

オープンエイトさんはオフィス移転後、採用面での変化はありましたか?

平綿さん

以前からオフィスのデザイン性には力を入れていたので、大幅に採用力が上がったというわけでは無いと思いますが、どこから見ても写真映えするので広報に使いやすくなったと実感しています。

例えば、社内でイベントを行う際にその様子を映しても見栄えが良いですし、何か小物の写真を撮るとか、それこそ外部広報用に作る動画にオフィスの様子を差し込むとか、全体的なデザイン性向上という意味で活用できるようになりました。

オープンエイトさんにあるダイニングテーブル
高木さん

このダイニングテーブルスペースも、植物があって映えますよね!
山口さんもよく使われますか?

山口さん

使います!私は普段在宅勤務が多いのですが、打合せなどで出社した時に使います。
自分の仕事をするだけでなく、座っている社員に話しかけてコミュニケーションを取る事の方が多いです。
以前のオフィスに比べて話しかけやすくなったのは有難いなあと感じています。やっぱり、テキストだけでは伝わらない温度感もあると思うので、出社した時には直接話をするチャンスだと思って声掛けをしています。

あとは窓際のファミレス席で外を眺めながら仕事をするのが好きです!

オープンエイトさんのファミレス席
山口さん

9階なので景色も良いですし、外の光が入って明るいです。
社員に人気なスペースなのですぐ埋まってしまいますが・・・(笑)
ちょっと息抜きしたり、お昼ご飯を食べるのにも丁度良いですね。

高木さん

景色を眺めながら息抜きする時間って結構大事ですよね!
弊社も今回の移転で初めて「リフレッシュスペース」というものを造りました。

アイジーコンサルティング東京事業本部リフレッシュスペース
高木さん

こんな感じでとソファと本棚あるんですが、この手前にウォーターサーバーや冷蔵庫・電子レンジなども置いてあります。
食事をする人はこの左側のカウンターに座って食事をしつつ、ちょっと息抜きするためにソファで座ったりします。

元々は仕事と食事の空間を分けたいと考えた事がきっかけで造りました。中にはお弁当を持参する社員もいますが、仕事をしていても臭いや音が気にならなくなりました。

オフィス改革はずっと続くもの

高木さん

一旦移転が終わりひと段落、といったところかと思いますが、今後このオフィスでやっていきたい事はありますか?

平綿さん

一緒に働くメンバーが快適で仕事をしやすい環境を作り出す、というのが私のミッションだと思っていたので、まずはそれが実現できて良かったなと思っています。イメージ通りに使われていると嬉しいですね。

ただし、新しい働き方や働き方改革って、今後も起こり得ることだと思っています。プロジェクトをやっている立場としては、今後の変化にも柔軟に対応していけたらなと思っています。

高木さん

オフィス改革はずっと続きますよね!
弊社も東京事業本部の移転を皮切りに他4店舗の移転・改装に携わりましたが、どんどん新たな働き方は生み出されるし、ニーズも変わっていくのを感じています。
使い方の変更で対応できることもあると思うので、柔軟に対応していきたいです。

あとは感染症の状況次第ですが、もっと直接他店舗と交流する機会を増やしていきたいなと思っています。

平綿さん

そうですね!弊社でも月一回のコミュニケーションパーティのようなものを催していけたらなと考えています。
フラットにコミュニケーションがとれたり、新しく入社されたメンバーについて知る場にもしていきたいです。移転プロジェクトのメイン担当として、自分自身もオフィスを使い切る施策を生み出していきたいと思います。

この記事のまとめ

コミュニケーションが希薄になりやすい昨今の労働環境において、オフィスに出社する時間は『人と人とが繋がり、新たな何かが生まれる、繋がる時間にしたい』と考えて実施された2社の移転プロジェクト。社員が快適に働ける場を追求した結果、働きやすさだけでなくコミュニケーションの質にも変化があった。オフィスに力を注ぐ企業が減ってきている中で、社員の事を一番に考えオフィス改革を続けていく2社の動向に、今後も注目いただきたい。

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