経験者(社会人)採用で入社した社員の活躍を応援する「フォローアップ」とは
- 経験者(社会人)採用で入社した社員の活躍を応援するプログラム
- 会社への理解を深め、会社に馴染む
- 互いに刺激し高めあえる同時期入社の「同期」という仲間をつくる
- コロナ禍で生まれたオンラインから始まる繋がりを大切に
人事課 係長
メンテナンス事業部 横浜支店 邉見遼さん
建築事業部 アイジースタイルハウス名古屋店 古賀剛志さん
メンテナンス事業部 浦和店 鈴木リカさん
社員フォローアップとは
弊社では経験者(社会人)採用も積極的に行っていますよね。定着率も高く、即戦力として活躍されている社員も多くいる印象です。年齢・経歴・入社時期も異なる社員に対し、人事課でフォローアップ研修・ミーティングをしてると伺いました。その取組み内容・目的について教えてください。
経験者(社会人)採用社員のフォローアップは入社後、約1年間行っています。目的は、「会社への理解を深める、同時期入社した社員の繋がり「同期を作る」の2点です。コロナ禍前は新しく入社した社員に対して人事主催の二泊三日の研修合宿を行い、そこで会社への理解を深めると共に社員同士の交流の機会を設けていました。コロナ禍になり、リアル研修が難しくなるとともにリモート会議が一般化したこともあり、研修の代わりに月に1度のフォローアップミーティングへと形を変え、実施しています。
確かにコロナ禍になってから他店舗、他部署の社員とリアルで会う機会は減りました。オンライン上でしか顔を合わせたことがない社員もたくさんいます。中途入社した方は、自分の所属する店舗・部署の社員としか会ったことが無いということもありますよね。
そうですね。そこで「会社への理解・メンバー同士の繋がり」を深めるフォローアップのプログラムを実施することになりました。入社時期の近い社員4〜5名ほどを1グループとして約1年間に渡ってフォローアップを行います。
プログラムの内容としては
①本社研修(オンライン・2日間)
②定例フォローアップミーティング(月1回(30分~1時間))約1年間実施
となっています。
本社研修について
本社研修はどのようなことを行うのでしょうか。
本社研修では、総務・労務・経理・システムなど社内のルール・仕組みを本社の社員が講師となりオンラインで説明します。以前は経験者(社会人)採用で入社した社員に関しては配属された店舗で各種ルール等を指導してもらっていたのですが、現場・指導者によってうまく伝わっていないこともあり、本社の責任で実施しようとなりました。会社として決まっている就業規則などのルールについての説明なので全部動画化して個人で見て理解してもらうという方法もあるのですが、敢えてオンライン上で担当者自身が説明をしています。本社社員は現場に配属された社員とリアルで会う機会はほぼありません。この本社研修を通して、新たに入社した社員とのコミュニケーションを取る、互いを認識する機会を大切にしているからです。
コロナが終息したら、この本社研修はリアル開催したいなとも考えています。
確かに顔を知っているかどうかで今後の相談・問い合わせのしやすさは変わりますので新しく入社した社員にとっては心強いですね。また本社としてもその後のフォローがしやすくなりますね。
定例フォローアップミーティング
経験者(社会人)採用 社員を対象とした定例フォローアップミーティングとはどのようなことを行うのでしょうか。
定例フォローアップミーティングはコロナ禍になった約2年前から開始した取り組みです。
ミーティングでは実務の話は一切しませんね。
毎月1つテーマを決めて実施しています。
テーマの一例としては
・自店舗紹介(会社、他部署、他店舗を知る)
・現在の近況を語り合う(悩み、頑張っていることなど)
・今後の目標、ビジョンについて共有する
というような内容を行っています。
コロナ禍になってから、私自身もリアルでまだ会えていない社員もいます。コロナ禍に入社し5~6人の店舗に配属された社員は、入社後2~3か月ほど自店舗の社員にしか会ったことがなかった、そんなこともありました。アイジーコンサルティングという会社=所属店舗という限定された世界しか知らないのはもったいないですよね。この中途研修を通し、他店舗・他部署を知ることで視野・価値観を広げてもらうきっかけになればと思っています。
「他を知る」取り組みはいいですね。社員同士のコミュニケーションも大切にされているのですね。
はい。入社後は仕事を覚えるために皆さん必死になりますよね。様々な悩みを抱えたり不安になることもあるでしょう。1か月に一度、定期的に業務からいったん離れ自分の状況を整理し言語化する。この場は正直な悩みや課題等、弱音などを話せる場にしています。他メンバーの悩みに共感したり、頑張りに励まされたり。同時期に入社した「入社同期」という仲間がいることは心強く、互いに刺激を与えあってくれているようです。
正直、年齢・経験値もバラバラなのでベテラン社員にとっては少し物足りない部分はあるかもしれません。ですが、価値観が異なるからこそ新たな発見・気づき、面白い部分もあると思っています。
あとは人事としては、社員の顔色を見て現在の状況を把握する機会になっています。「いま、悩んでいるな」「ちょっと上司と上手くいっていないのかな」など。だいたい問題・悩みが出やすいのが入社3か月〜半年くらいの時期です。その時期の変化を汲み取り、サポートしていくよう心がけています。人事として、皆が活き活きと働き、活躍してくれる環境をつくることは使命だと思って取り組んでいます。
社員フォローアップ 参加者の声
経験者(社会人)採用で入社した社員を対象としたフォローアップ ミーティングに参加経験のある社員に感想を聞きました。【花島昇さん 2021年1月入社 メンテナンス事業部 横浜支店配属】
私の回は、同じメンテナンス事業部配属の男性4名が同じグループでした。前向きな転職でコロナ禍であっても不安はなく、配属された横浜支店も20人越えの大型店舗で雰囲気も良く問題なく会社・仕事に馴染めました。ただ自店舗以外を知らなかったので他メンバーとの交流は良い刺激になりました。自身の現状を振り返り、語り合うことで課題を整理でき、アドバイスをもらえたり、良いコミュニケーションの場となっていました。このミーティングを通じて「同期」という仲間ができたことはよかったです。経験者(社会人)採用で入社した社員にとっては貴重で有意義な場だと思います!
【邉見遼さん 2022年2月入社 メンテナンス事業部 横浜支店配属】
入社時、住宅メンテナンスの知識も何も無く心配だったのですが、事業部のオンライン研修プログラムがあり、実務面では学ぶ場所があり非常に良かったです。それとは別に例ミーティングでは、部署も店舗も異なる方々がいて、たくさん刺激をもらっていました。環境や課題も違いますが互いの苦労や悩みなどをざっくばらんに近況を語り合うことで、励まされることもありました。様々な価値観を知れて面白かったです。特に事業部の違う古賀さん(建築事業部)とは、恐らくこのミーティングがなかったら話す機会も無かったと思います。横のつながりができたことは嬉しかったです。同時期入社の皆さんは同志ですね。
【古賀剛志さん 2021年12月入社 建築事業部 アイジースタイルハウス名古屋店配属】
コロナ禍に入社し、ほぼ店舗のメンバーしか会うことがない中で、他部門の方と交流ができたことは非常に良かったです。私はメンテナンス事業部のことを全く知らなかったので、会社・他部署を知る良い機会となりました。仕事内容は違えど、悩みの共有ができ、解決策を皆が考えてくれるなど、身近で同時期に入社した仲間同士で語り合える場があることはよかったです。この定例フォローアップミーティングはぜひ今後も続けてほしい取り組みですね。
【鈴木リカさん 2022年4月入社 メンテナンス事業部 浦和店配属】
入社後、はじめの数か月は店舗メンバーとしか会うこともなかったのでオンラインで他店舗メンバーと交流できるのはよかったです。
ミーティングの内容も毎月テーマが違い、店の取り組みの紹介や自身のビジョンの共有など多岐に渡っています。会社・他店を知る機会がないので様々な特色があり、いろんなことを知れる機会となっています。また初回からガラッと印象が変わったメンバーもいます。ミーティングを通して良い刺激をいただいています。入社時期の近い同期の皆さんにはリアルではまだお会いできていませんが毎月色々な話をしているので親近感が湧いています。リアルで会うのが今から楽しみです!
人事課では経験者(社会人)採用で入社した社員が会社にいち早く馴染み、活き活きと働けるよう入社後のバックアップ体制を強化するためのプログラムを構築している。また定例フォローアップミーティングは、会社への理解を深め、入社時期の近い仲間「同期」という互いに刺激し高めあえる存在をつくる、社員にとって貴重で有意義な場となっている。即戦力としての活躍が求められる経験者(社会人)採用の社員にとって実務から離れ、自身を振り返りキャリアビジョンを考える、社員同士で励まし高めあう、そんな仲間がいることは心強いだろう。経験者(社会人)採用入社の社員の益々の活躍に期待したい。