「面白そう」がエンジン!進化を止めない社内アプリチームの運営とは?|アイジーグループアワード特集
- 「便利なアプリ」から「無くてはならないアプリ」への進化
- 運営に携わることで、若手の働きがいに繋げる
- 課の隔たりが薄くなった
- ”若手がなんか頑張ってる”で終わらせない
メンテナンス事業部 住宅メンテナンス営業 課長
メンテナンス事業部 法人課 リーダー
メンテナンス事業部 法人企画課
アワード最終選考ノミネートについて
取材班 まずは率直に、アワード最終選考の感想をお願いします。
市川さん 最終まで残れたのは嬉しかったです。社内アプリを始めた当初はあまり使われませんでしたが、どんどん改良して使いやすくなってきたら使用率も上がって、社内アプリの認知度も高まってきた実感があったので、これまでの活動の成果がアワードの選考にも繋がったと思います。発表が終わった後、みんなから「よかったよ!」と声をかけてもらえました。衣装を着て体を張った甲斐がありました(笑)
取材班 ちなみに、あの衣装を着て発表するっていうのは何か理由があったんですか?
多々良さん 私が考えて、発表者のお二人(古山さん・市川さん)に犠牲になっていただきました(笑)せっかく決勝に進んだということで、少しでも皆さんの中に明るい印象を残したいと思ったのと、どうやったら一位になれるかな?っていうことを考え、他のチームとの差別化を図ろうと思ってやってみました。
取材班 確かに衣装の印象が残ってるので、アワードにノミネートされたという事実が、今後も記憶に残り続けるかもしれないですね(笑)
多々良さんはアワードを終えていかがでしたか?
多々良さん アワードの発表を内定者の皆さんにも見てもらっていたので、感想を聞いてみたんです。その中で”アプリの発表が印象に残っている”っていう方が何名かいらっしゃいました。「入社が楽しみになりました」とか、「自分のやりたいことを探そうと思いました」といった感想をいただいて、若手メンバーが中心になって出来ることもあるんだぞ!っていうことが伝わって嬉しかったです。私たちがこの社内アプリを始めたのも、もちろん社内の課題解決といった目線もあるんですが、「これやりたいな」とか「こうしたらもっと会社が良くなるんじゃないかな」っていうアイデアを、躊躇せず発信できる環境を作っていきたいという思いもありました。このアワードを通して、内定者のみなさんに伝わったのではないかと思います。
古山さん この社内アプリは、若手メンバーが発案したところから始まっていまして・・・私も同じような課題感はあったんですけど、私だけだとアプリ自体がすごくお堅い感じになってたと思うんですよね。今は目標達成店舗を祝ったり、社員のプロフィール掲載など様々なコンテンツがあるんですけど、多分自分だけでは考えつかなかったと思うんです。若手メンバーを巻き込んだからこそアワードの最終選考にも残れたし、アプリがここまで社内に浸透したんだと思います。みんなで一丸となった結果ですし、今でもアクセス数が伸びているので、結果的に良かったなと思っています。
社内アプリ発展の裏側
取材班 現在、社内アプリの運用には何人くらいのメンバーが携わっているのですか?
古山さん 全体で20人ほどのメンバーで運用しています。アプリの機能や製作に携わるメンバーから、各エリアで勉強会などを通して浸透を図るメンバーなど様々ですが、各課(法人・住宅メンテナンス営業・アフターサービス)でアプリの改善や新たなアイデアを話し合い、製作まで落としていきます。
取材班 関わるメンバーの増員もあり、アプリの内面について具体的に変化したことはありますか?
多々良さん 大幅リニューアルをかけてページが見やすくなったという点は、大きく変わった部分だと思います。あとはプッシュ通知機能を活用して目標達成店舗のお祝い投稿を始めたり、新卒メンバーが日記を載せる場所も作りました。これらのアイデアはメンバーから出てきたものでして、少しでも社内アプリに興味を持ってもらい、定期的に見てもらうためにどうしたら良いのかを各々考えて発案してくれました。
市川さん 新人日記は、新卒メンバーがどんなことをしてるのかを他社員に知ってもらう機会を作りたかったのと、2年目からSNSなどの活用が始まるので、それまでの間に自らの事を発信する経験が詰めれば良いなと思って始めました。
取材班 今は各方面から出るアイデアをどんどん実践する、といった感じでしょうか?
古山さん そうですね。「社内アプリはこうあるべきだ」という固定観念に囚われず、とにかく面白そうなことをどんどんやってみよう!という感じですね。ここ最近は、新人教育に使うマニュアルや座学の資料なども保管されていて、新人が何かを学ぶ時の入口として普及しています。そんな新人メンバーにとってもっと使いやすく、かつ楽しめるようなアプリにしたいなと思っているので、面白そうなことはどんどんチャレンジ、ですね。
取材班 知識習得の役に立つ要素や、一元管理で生産性を高める要素に加えて面白みもあるアプリ、ということですね!ちなみにこの先追加予定の機能などはありますか?
多々良さん 今アプリに入れてるAR機能をもっと発展させようとか、プレゼンテーションの在り方そのものを変えるといった動きはあります。今まではプレゼンスライドや動画・補足資料などが全部バラバラに保管されていて、実際のプレゼンの場ではそれぞれの資料を行き来しながらお話していたのですが、行き来しなくても一つの資料で完結できるようにしたり、ビルダー様毎に自社の課題のボタンを選択するとその課題解決にあったプレゼンが出てくる、といった感じで、よりビルダー様に寄り添ったアプリに変えていこうと思っています。
取材班 保管されている資料やツールが多岐に渡るほど、必要なものがすぐ取り出せる動線設計は重要ですね。こういったアイデアを創出する機会は、どういった場で行われているのですか?
市川さん 元々は、法人事業部内の若手メンバーを集めた「F・Sプロジェクト」を中心にアイデア出しから実装まで運用していたのですが、住宅メンテナンス営業やアフターサービス、それぞれの課内で行われるミーティングでも議題に上がるようになりました。特にF・Sプロジェクトは『新しいことにどんどんチャレンジして失敗していこう』というプロジェクトなので、活発にアイディアを出せています。自分たちが楽しいと思えることや、こんなことやってみたいっていうのを常に出し合っていますね。
取材班 ギャラリーの中に、平成のプロフィール帳みたいなデザインの投稿を見つけたのですが、これはF・Sプロジェクトのアイデアですか?
市川さん これは以前行われたエリア毎の会議で、相互理解を深めるための企画で作ったものなんです。せっかくなら社内アプリにも入れようということになりました!この『ギャラリー』は、F・Sプロジェクトの中にいる若手メンバーでチームを組んで運用しています。載せる内容のアイデアから、実際の改修や各メンバーへの落とし込みなども全部任せてます。
取材班 出来ることはどんどん任せていくことで、若手メンバーの自主性も育まれそうですね。
若手主体の運営体制について
取材班 若手メンバーを主軸とした運営体制について、どういったことを期待していますか?
古山さん 私が若手の時からずっと思っていたんですけど、入社1~3年目の子たちは実務のスキルを習得することがメインになってしまい、プロジェクト運営の中心にはなりにくいんですよね。私も先輩が言ったことに対して「はい」っていうだけの日々が続いていて、段々「何のために仕事をしているんだろう」と考えてしまったり、自分のキャリアが見えにくくなるという経験をしました。
でもアプリの運用は専門的なスキルが問われない分野なので、若手メンバーが自分たちで運営していける。自分の力で周りを動かしている感覚になれるのは、本人たちにとって学びや喜びになると思うんです。実務のスキルはベテランメンバーが教えるけど、アプリの活用は若手メンバーが教える、みたいな相互関係も生まれて、シンプルに関係性も良くなるだろうなと考えています。
取材班 確かに、自分でも出来るんだという実感が自信に繋がりますよね。多々良さんや市川さんも若手メンバーとして携わっている一員かと思いますが、アプリの運用に関わるようになって自分自身の意識で変わったことはありますか?
多々良さん 入社してからずっと、課や部門の隔たりを感じていたのですが、アプリのおかげで「壁が薄いプラットフォームができた」と個人的には思っています。互いが持っているノウハウや資料・ツールに気軽にアクセスできるようになったこととか、他課が何をしているのか分かるようになったので、隔たりが薄くなったように感じています。
法人営業・住宅メンテナンス営業・アフターサービスが意見を交換し合いながら一つのアプリを作っているので、今後はもっと横串を通して「3つの課」から「メンテナンス事業部」というワンチームになっていくことを目指していきたいです。
市川さん 私はF・Sプロジェクトに入って4年ほど経つんですが、「これが役に立つ」と信じて色んな取り組みを試みたものの、いつも「若手がなんか頑張ってる」で終わってしまい、ボツになる。そんなことの繰り返しでずっとモヤモヤしていました。アプリというみんなにとって役に立つものがやっと形になって、それでも最初は”若手がやってる感”を払拭できなかったんですけど、ここまで認知されみんなが当たり前に使うものになっていきました。進化の手を止めないことが、周りの印象や考え方変えるきっかけにもなると実感したので、これからも手を止めないで進み続けていきたいと思っています。
若手メンバー発信で始まった社内アプリ開発が、今となっては日々の営業活動や新人教育に欠かせないものになっている。その裏側には、「面白そう」「やってみたい」という自由な発想を称賛し、スピーディに形にするプロジェクト運営と、諦めないで進化させ続けた粘り強さがあった。湧き出るアイデアを実装し続ける状態こそが、このアプリ運営のゴールなのかもしれない。アプリのこれからの発展と、若手メンバーの更なる活躍に期待したい。