リノベーションの可能性とFULLHOUSEの挑戦
- リノベーションオブザイヤーとは
- FULLHOUSEのリノベーション
- お客様のこだわりを叶えるために
- これからのFULLHOUSE
不動産事業部FULLHOUSE
設計・デザイン
不動産事業部FULLHOUSE 企画・デザイン
リノベーションオブザイヤー応募の経緯
リノベーションオブザイヤーとは、一般社団法人リノベーション協議会が主催する、リノベーションの魅力や可能性を広く伝えていくことを目的としたコンテストです。コンテストという形でメディアを通して、世の中に「リノベーションの今」を発信しています。「いいね」ボタンを押すことで各リノベーション事例への応援も可能です。選考委員による最終審査で受賞作品が決められます。年間で10件以上のリノベーション事例がある中で、FULLHOUSEのつくる住まいをより多くの方に知っていただきたかったというところと、実際にどんな評価をいただけるのかを知りたくて、応募を決めました。
応募に当たっては、改装の背景や課題・ポイントなどの情報を書く必要があり、朝倉さんに物件概要を聞いてエントリーしました。
FULLHOUSEのメンバーで投票を行いました。候補を6,7件くらい出して、そこから3つずつ選んでもらって絞りました。
エントリーしたリノベーション事例のこだわり
こちらのお客様は建築関係のお仕事をされている方でして、大まかな間取りを描いてきてくれました。その間取りを元に現地調査をして、問題がないか確認をしながら調整していきました。
デザインの面では、床は無垢の木で壁はコンクリートをそのまま見せたいというお客様のご要望をできる限り叶えるような形で進めました。リビングと、その手前までの廊下と雰囲気を分けているところもポイントです。
服や靴がお好きなお客様ということもあり、ウォークインクローゼットにもこだわりが詰まっています。出かける時間帯によって服の見え方が変わるからということで、照明の黄色い光と白い光を切り替えられるようになっています。廊下の小窓からクローゼットの内部が少し見えるようになっているのも、朝倉さんの提案でしたっけ?
そうですね。アパレルショップみたいに見えたらいいなと思い、小窓を提案しました。お客様のこだわりを拾いながら、予算の中でできる提案をしています。
次の事例は30代のご夫婦様のお住まいで、”将来お子様ができたときのことも想定した家”というご要望を叶える設計をしました。明るいグレーの雰囲気をご希望でしたので、それに合わせてデザインも進めていきました。
将来的には子供部屋にできるようなスペースを用意しています。お子様がいないうちは、広いLDKとしてお住まいいただいていますね。
また、旦那様が洗濯が趣味とのことで、アイアンバーをつけた室内干しスペース兼在宅ワークスペースもつくりました。大きい窓を設置しているので、奥様がキッチンで料理をしている姿が見えるようになっています。
もう1つの事例のお客様もご夫婦様でしたね。こちらの建物は築年数が古くて、梁が大きくて目立つ造りになっていました。
旦那様が背が高く、購入した時から梁の低さが気になるとおっしゃっていたので、目立たないようなデザインを工夫しました。梁の真下にダイニングテーブルを置く間取りにすることで、その下を通る導線がなくなるように設計しています。デザインとしては無垢の木目をアクセントに、緑に塗装した建具などを組み合わせて、アースカラーでまとめています。
寝室の天井にはシーリングファンをつけたのですね。
以前インドに住まわれていた際に、シーリングファンで十分涼しかったそうで、ご要望を受けてつけました。やはり空気が動くだけで十分涼しく、気に入ってくださっています。
リノベーションでお客様のこだわりを叶える
まずはお客様が何をやりたいのかを一番大切にしています。一番やりたいことをカタチにするように気をつけています。リノベーションに限らず、建築は何でもできると思っていますが、工事の予算のこともあるので、優先順位を一緒に考えてつくっていっています。バランスが重要ですね。
「建築にできないことはない」は、朝倉さんの名言ですね!
新築の場合、何もないところに設計が描いた図面の通りに建物ができていきます。一方で、リノベーションのような改修工事の場合、壊せない壁や柱が出てくるので、それをどんな風に内装やお客様の要望に取り入れるかを考えていくのが面白いですね。
リノベーションの可能性とFULLHOUSEが目指すべきところ
入社してからすぐはマンションリノベーションのご依頼が多かったんですけど、ここ数年で戸建てのリノベーション依頼がグッと増えてきました。これからはどんどん戸建てリノベーションが増えていくだろうし、国の政策で断熱の義務化やリフォーム・リノベの補助金増額などが決まっていく中で、今のうちから設計のノウハウをためて、5年後・10年後に向けて私自身のスキルを高めることで、FULLHOUSEの力になれたらなと思っています。
今年から「正しいリノベはその先を見る」というコンセプトを打ち出していて、それをしっかり体現していきたいと思っています。建てるところまでが建築会社の目的になってしまいがちですが、お客様にとっては建てた後にも暮らしが待っています。その先の暮らしまでお客様は幸せなのか?というところを考えていきたいです。例えば、将来的に売るという選択になったとしてもFULLHOUSEで売るお手伝いをしたり、リフォームをすることになったときに真っ先にULLHOUSEに声をかけてもらえるような、入り口はリノベですがその先までずっと繋がり続けられる・サポートできる関係性をつくっていくことで、コンセプトを体現していきたいです。
あとは、名古屋は関東圏に比べてまだリノベーションが浸透していないので、FULLHOUSEがリノベーションの良さを広げていきたいです。
リノベーションでお客様の暮らしが始まってからの幸せを追い続ける。「正しいリノベはその先を見る」というFULLHOUSEのコンセプト通りの事例がリノベーションオブザイヤーにエントリーされた。3つの物件を通して、設計のこだわりやお客さまとの関わり方の話を聞くことができた。FULLHOUSEの挑戦はまだ始まったばかり。これから、名古屋でより一層リノベーションの価値を広める火付け役となっていくだろう。
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