点検口作成 実地研修 開催 ~技術の継承に込められた想いと価値~

DATE : 2022.10.20
実地研修
目次
2022年9月23日、アイジーコンサルティング メンテナンス事業部でお客様宅で住宅メンテナンス・シロアリ防除工事を担当しているアフターサービス課メンバーによる床下点検口作成の実地研修が行われた。 この実地研修は、技術力・品質向上のために社員自らが企画し、実現したものである。 今回は、実地研修の企画運営から実際の研修の様子までをレポートする。
この記事のPOINT
  • 現場力・技術力を向上し、サービス品質向上に努めたい。
  • 「住まいは経年進化する」を実現するために企業価値を上げていく。
  • 「失敗から学べ」机上では学べない、実地だからこその体験価値。
  • 継承したいのは技術力と仕事に対する向き合い方・想い。
この記事に登場する人
山梨正
静岡店 アフターサービス
今回の実地研修の講師。
IG勤続20年を超えるベテラン社員。大工出身で、現場知識・木工事の技術等は社内一。社内はもちろん、お客様・工務店からの信頼も厚い。
櫻井遥哉
浜松支店 アフターサービス
今回の実地研修の企画運営担当。
アフターサービスとして施工を実施する傍ら、新人教育・研究開発等のプロジェクトでも活躍中。
小久保篤史
豊橋店 アフターサービス
今回の実地研修の参加者。技術力強化、知見を広げたいとの思いで参加。
西山徳二
春日井店 アフターサービス
今回の実地研修の参加者。
技術力の向上、知識・経験を積みたいと今回の研修参加に手を挙げた。
粟野雄斗
岐阜支店 アフターサービス
今回の研修内容の記録係として参加。この記事の中にあるダイジェスト動画を作成。

実地研修の実現に向けて

技術力・現場力を高める 研修を通して多くの体験価値を生み出していく。
取材班

「床下点検口作成実地勉強会」を実施はどのように決まったのでしょうか。

櫻井(運営)

私たちアフターサービス課は、主に床下環境改善工事・シロアリ防除工事を担当しています。床下点検口がなく、床下に侵入出来ない場合で点検口作成が必要となる場合があるのですが、その作成方法は上司・先輩から教わっています。ただ先輩社員と現場同行した際に教えてもらうのには限界があります。現状、現場ではシロアリ防除工事に集中してしまっています。またお施主様の家で練習することはできないので、しっかりと教育の場が必要だと感じていました。そこで大工出身の山梨さんに講師をお願いし、実地研修を行うことを企画しました。

小久保(受講者)

一人施工(ひととおりのシロアリ防除工事を1人で完結できるように)までは現場同行で教育されますが、その後は上司・先輩との同行も減り、現場で直接技術を教わる機会が少ないんですよね。特にこのような木工事は現場で実践しながら覚えていくことができません。お客様宅での失敗は許されないので。ですのでこのような実地研修は非常にありがたいです。

粟野(撮影)

この実地研修は社内で最も木工事のスキルの高い山梨さんが講師を担当されます。実地研修に参加するのが一番の学びですが、この研修に参加できないメンバーにも、山梨さんの技術・ノウハウを共有できるよう、この点検口作成の過程を社内のマニュアルにすべく、記録・撮影係として参加しました。ノウハウは組織の財産ですからね。

櫻井(運営)

私自身、山梨さんと同じ静岡エリアに所属しており、山梨さんから点検口作成の指導を直接受けていますので、実地研修の必要性・価値を感じていました。
実際に作ってみないと分からないこともあるので、研修を通して正しい知識を身に着けると共に「自分一人で作り切る」という体験にこそ価値があると思います。ですので今回は実地での研修にこだわりました。

山梨(講師)

私は組織としてのレベルアップが必要だと常日頃思っていました。
木工事の技術までを身につけなくても、点検口作成などの技術を身に付け、建物構造への理解を深めたら、シロアリ屋さんの目線ではなく木工事者から見た目線でシロアリ防除工事を行うことができ、より質の高いサービスが提供できるのではないか、シロアリの再発率を下げることができるのではないか。1つ視点を高く持ち、住宅メンテナンスのプロとしての対応力・技術力を身に着けていく、その一助になればと想い講師を担当しました。

取材班

ただ「点検口作成」ができることが目的ではなく、「現場力・技術力」を身に着け、より質の高いサービスを提供する、シロアリ屋ではなく住宅のメンテナンス担当として家全体の視点・意識をもつことにあるのですね。

点検口作成 実地研修

机上で学んだ知識は活かせるのか?実地を通して技術・仕事に対する姿勢を学ぶ。
9月23日 浜松支店にて点検口作成実地研修を開催。しっかりと指導を行うため参加者は、2名限定です。山梨講師による点検口作成 実地研修がスタート。補佐は、この研修の企画運営を担当している櫻井さん、参加者は小久保さん、西山さんです。
山梨

「今回の研修では、マルチツール(1台で切断・剥離・研磨など複数の作業が行える工具)を使うから、危ない時は厳しいことを言うし、口調も粗くなるかもしれない。安全第一で怪我のないようにやっていきましょう。」

山梨講師の説明を真剣に聞く受講者
点検口 位置決め
山梨

「どこの位置に点検口を持ってくるのが良いか?フローリングの継ぎ目の中途半端な位置に作らないこと。根太の入っている位置はどこか。床を切っても弱くならないように、最低限の補強ですむ位置はどこか考えよう。」

点検口の位置にマスキングテープで印を。
いよいよ床をカット。講師が優しく見守ります。
【点検口作成の流れ】
①点検口作成の位置決め(構造理解・寸法の測り方・マスキングテープを貼る際のポイント)
②木材カット マルチツールを使って(道具の使い方・注意点)
③フレーム設置、蓋の加工

2人とも真剣です。完成まで気が抜けません。講師の指導にも熱が入ります。 山梨講師に見守られながら、2人とも無事、床下点検口を完成させるこができました!
点検口の蓋の加工中。いよいよ大詰め
2人とも、点検口を無事完成させることができました!!

実地研修を終えて

受講者の声
西山

木工事は、とても細かいし難しいなと思いました。シロアリ防除工事も生物相手なので大変なのですが、木工事は、建築知識はもちろん、どこまでもこだわりを持って取り組まないと仕上がりが上手くいかないのを実感しました。ふだんシロアリ防除工事の現場で大工さんにお会いする事がありますが、改めて大工さんへのリスペクトを感じました。

小久保

実地研修を受けてからお客様宅で床下点検口を開ける度に、「きっちり作られているな」と、つい見てしまいます。研修を受ける前と後で意識が変わりました。また、マルチツールを使用する際など、自分のイメージ通りに体が動かないんですよね。シロアリ防除工事だと薬剤散布箇所が1㎜2㎜ずれても影響ないですが、木工事ではその1㎜が仕上がりに大きく影響するので。

取材班

工具を使うので、一瞬たりとも気を抜け無い状況での作業ですもんね。色々と学びの多かった研修だったのですね。

小久保

はい、参加してよかったです。今回の研修では、プロである山梨さんが直接指導してくださり、ただ作れるようになるだけではなく、なぜそれが必要なのか。1つ1つの工程の意味も理解しながら取り組むことができました。また、上手くできないこともありましたが、研修の場で失敗しても「学び」になるという状況で、非常にありがたかったです。

西山

私も今回参加してよかったです。今までの私は、シロアリの薬剤散布屋でしかなかったのだと思います。また、山梨さんは当たり前のように「尺貫法」で話をされるので、初め、ぜんぜん話についていけませんでした。メーターモジュールに慣れてしまっていて「尺貫法」への変換ができなくて。「何寸だっけ。」と。土台の入り方とか、建築の基礎知識が不足しているのを実感しました。足りないところ、身に着けるべきところが分かって良かったです。
また今回は、技術力だけでなく、山梨さんの仕事に対する心構え・想い等にも触れることができ、アフターサービスという仕事の価値を改めて実感しました。

粟野

山梨さんが研修の初めに「マルチツールを使うから、ケガにつながるような危ない時は厳しいことを言うよ。」と参加者に話をされていたのですが、凄く気が引き締まりましたし、丁寧で優しい説明と、注意する厳しさとのメリハリがあり、非常によかったです。今後自分が後輩指導をする際に活かします。
実地研修の価値は、技術とともに仕事に対する姿勢など、アイジーのアフターサービスを培っている現場力すべての継承にこそあるのだと感じました。メンバー間のコミュニケーションの促進の場としてもよかったです。

講師・運営の声
取材班

研修お疲れさまでした。実施してみていかがですか。

山梨(講師)

私が木工事技術を教わったときは現場で親方に怒られながら見て学んできましたが、時代が変わり、今は現場で怒鳴り散らす指導は違いますよね。会社できちんとした基礎を身に着ける場を会社が用意し、教育を後押ししてくれているこの環境は、若いメンバーにとって非常に良いと感じます。

櫻井(運営)

ベテラン・プロフェッショナルである山梨さんから学んだことは技術力だけではないですよね。この仕事に対する姿勢こそ、価値があると思っています。マニュアルでは伝えきれないことが沢山ありますからね!

山梨(講師)

私がIGに入社し、約20年が経ちます。入社当時、先輩方から創業以来100年分の積み重ねの歴史を教わりました。そして自分がこの会社で20年かけて失敗したこと、成功したことを積み重ねて今度は120年の経験・情報を次世代に繋いでいっている。今がその段階です。そうすれば、150周年になった際には素晴らしいアフターサービス部門になるのではないか。そう思うのです。
また、困っている人を「なんとかしてあげたい、もっと綺麗にしてあげたい。」この目に見えない仕事に対する心構え・想いをスキルと共に次の代に継承していくことも私の役割だと感じています。

櫻井(運営)

現状、現場ではシロアリ防除工事に集中してしまっています。メンテナンス事業部では「住まいは経年進化する」をスローガンに掲げ、家を守る・住まいのトータルメンテナンスをうたっている以上、いろんな知識が無いとシロアリの工事に関してもシロアリの知識だけだと限界があると思うのです。家全般の知識が無いと、これから他社との差別化、120年の伝統を掲げていく上ではもっとレベルアップしていかなければならないと思っています。

今後も様々な研修を企画・運営し、アフターサービス課の現場力を向上させていきます。

この記事のまとめ

実地研修は、ただの技術力・品質向上には留まらない、参加者にしか感じられない体験価値があった。120年以上企業が存続してきた背景には、創業当時から培ってきたシロアリ防除工事のノウハウ・技術と共に「家を長く持たせたい」「困っている人を助けたい」社会課題を解決したいという仕事に対する姿勢・想いの継承にあった。先輩から学んだ技術・想いに自身の経験を足して後輩へと伝えていく。さらに2022年より新たに掲げた「住まいは経年進化する」を実現するためにとレベルアップを続けていく。そして日本一の住宅メンテナンス集団へ。アフターサービス課の進化は止まらない。

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