10年以上続く清掃ボランティアの原点に、創業時から受け継がれた“人助けのDNA”
- 横浜支店の全25人で岸根公園の清掃ボランティアに参加
- 創業時の「社会の役に立とう」というDNAがボランティアの原点
- ボランティアを通じて、会社の精神を体現していきたいという思い
ボランティアは「誇れる活動」
以前も本サイトで記事にしましたが、アイジーコンサルティング横浜支店の岸根公園のボランティアは10年以上続いているんですよね。はじまりは、どういうきっかけだったのでしょうか。
会社から、何か地域でのボランティア活動をしませんかと提案を受けた時、地域住民の憩いの場所になっている公園で清掃ボランティアをするのはどうかと当時の横浜支店メンバーと共に企画しました。気づけば、あれから10年以上経つんですね。
その際に、公益財団法人横浜市緑の協会さんに、どの公園で清掃するのがいいかを聞いたところ、横浜支店の近くで広い岸根公園がいいのではないか、と紹介していただいたと重田さんから聞いています。
そうだったんですね! 今では、すっかり、年に1回の恒例イベントのようになっていますね。横浜支店の全25人が参加しているんですよね?
そうです。急に予定が入った場合を除いて、基本的にみんなで参加しています。
以前の記事にも書いてありましたが、従業員からネガティブな反応がないのがすごいですよね。
みんな、楽しんでやっていますね。特に、オフィス内での仕事が中心の職種の人は、新鮮な気持ちで参加できるみたいです。
会社として地域貢献・ボランティア活動を推奨してくれているので、就業時間内に活動できることもありがたいですね。みんな、清掃活動に参加したくて、仕事に支障が出ないように予定を調整して意欲的に参加しているくらいです。
たしかに。毎年、誰かが「そろそろ、やりませんか?」と声を上げてくれるのもありがたいですよね。
横浜支店に根付いた文化ということなんでしょうね。
普段、外に出ている時間が多い自分からしたら、いつもはあまり話せない従業員とも話すことができるので、コミュニケーションの時間としても有意義なんですよ。
それもあるよね。ボランティアは誇れる、価値ある活動だと思っています。
震災ボランティアにも会社全体で参加した過去
おぉ〜〜、そう言い切れるのはすごいことだと思います。みなさん、過去にボランティアに参加した経験って何かあるんでしょうか?
自分は岸根公園以外にないんですけど、相川さんと重田さんはあるんですよね?
2011年の東日本大震災の時に、現地のボランティアに行きました。その時は、会社の有志で行こうということで、会社の半数が挙手してボランティアに行った記憶があります。
私も東日本大震災、2016年の熊本地震の時に会社を通じてボランティアに行きました。会社としては、ほかにも2003年の宮城県北部地震、2004年の新潟県中越地震、2007年の能登半島地震にもボランティアとして社員を派遣しています。
そうだったんですね……! それはもう、横浜支店だけではなくて、会社の精神に通ずる話になってきますね。
そうです、そうです。利益ありきじゃないんですよ。代表がよく「名利を追わず誠実なるを持って活動原則と為す」と社員総会で話してくださるのですが、そこにはアイジーコンサルティングの創業時の精神があるんです。
創業者の満尾計左次は、木造の橋や鉄道の枕木がシロアリによって崩壊するのを食い止めようと駆除方法の研究を始めたのですよね。「商売になるから」という動機ではなく、社会の役に立とうという使命感で事業を始めました。
そこだと思うんですよね。だから、特別なことをしているつもりはないんです。当たり前のことをしているだけで。
「誰かの役に立ちたい」という気持ちを持ち続けたい
岸根公園の清掃をしている時、地域の人に声を掛けられることはありますか?
小さいお子さんやご年配の方から「ありがとう」と、声を掛けていただきます。落ち葉の季節は2時間で40〜50袋溜まるので、目立つというのもあると思います。
公園の近くで交通整理をしているおじいちゃんが、掃除をしているのを見ていてくれたみたいで、私を見ると「掃除の人」と言ってくれます(笑)。
自分は中学生の時に岸根公園で持久走大会をしていたので、そこを掃除するのってなんだか感慨深いです。大人になったな、と。
感謝の言葉を掛けていただけると、うれしいですよね。アイジーコンサルティングとしても、2008年から「ゴミゼロ運動」と称して、年に2回の清掃ボランティアを各支店で実施しているのですが、横浜支店はそこから自然に派生して年に1回の岸根公園の清掃をしてくれているので、他の支店から「横浜すごいな」という声が上がっているくらいなんですよ。
誰かの役に立ちたいという気持ちが一番なので、うれしいです。誇らしいことをすることで、より会社が好きになれるというか。愛社精神につながっている、と感じています。
会社から「そんなことしなくていい」なんて、言われないですもんね。むしろ、応援してもらっているので、ありがたいです。地域に貢献できているのなら幸いです。
普段の仕事もね、誰からの役に立ちたいという思いが一番にないと、うまくいかないから。そういう、我が社の根っこみたいなものに共感できる人が横浜支店には多いのかもね。
自分は、正に誰かの役に立ちたいという気持ちが自分のなかにあることを、ボランティアで見つけました。
自分たちの活動が他の支店にもいい影響を与えられるなら、うれしいよね。会社に脈々と受け継がれてきた精神を体現したいと思っています。
清掃ボランティアの取材と思いきや、創業時の精神の話にまで話がさかのぼり、取材班は「とてもいい話を聞いたぞ」という気持ちになりました。一つひとつの活動に理由や動機があると長年にわたって継続できるという、いい例だと思います。
今後、横浜支店では5月30日の“ごみゼロの日”にも清掃ボランティアをしようか検討しているそうです。各支店のフラッグシップモデルを目指す横浜支店の今後を、本サイトではこれからも追っていきます。