育休は人生経験を積む期間。育休取得したパパ・ママ社員によるスペシャル座談会(後編)

DATE : 2023.11.09
目次
2023年8月、アイジーコンサルティングは、厚生労働省が定めている次世代育成支援に基づく子育てサポート企業に与えられる「くるみん認定」を取得。 アイジーコンサルティングの女性社員の産休育休取得率は100%。男性育休の取得率は27%とくるみん認定の基準である10%を大きく上回った。特にこの1年で「男性育休」の取得促進が大きく進んだ。共働き世帯が年々増加していく昨今、「仕事と子育ての両立」は性別関係なく取り組んでいくべき課題となっている。 今回は、「仕事と子育ての両立」について、実際に産休・育休を取得した社員を代表し、管理職でもある2名に実体験を踏まえ、話を聞いた。 前編・後編の2回に分けてお届けする。

前編はこちら
この記事のPOINT
  • 時間は無限ではない、タイムマネジメントの必要性
  • 育児のスタートに参加するかどうかで今後の子育てへの関わり方が変わる
  • 産休・育休を取得しやすい環境づくりとは
  • 育休は「人生経験を積む」期間。育休を楽しもう
この記事に登場する人
森田竜太郎
株式会社アイジーコンサルティング
メンテナンス事業部 東京事業本部 マネージャー
2011年入社。アフターサービス、法人営業を経て2018年4月より東京西店の新規出店を任され、店長として活躍。2023年10月より現職。1児の父。男性育児休業制度を活用し、3回に期間を分けて育児休暇を取得・計画。子どもの笑顔が何よりの活力!の新米パパ。
山中のぞみ
株式会社アイジーコンサルティング
メンテナンス事業部 静岡店 店長
2010年入社。産休・育休制度を二度取得。短時間勤務制度も活用しながら法人営業としてキャリアを積み、フルタイム勤務となる。二度の育休取得後、2022年12月より静岡店の店長に就任。女性管理職として「仕事と家庭の両立」をしながら活躍中。
江間智子
株式会社アイジーコンサルティング
総務課
アイジー入社後、社内のあらゆる総務業務を担う。働きがいのある会社づくり、健康経営を持続するための具体的取組を企画立案し、発信している。社員が産休・育休を取得しやすいような働きかけ・環境づくりを行い、社内の育休取得率を向上させた立役者。どんなに忙しくても、お子さんのお弁当作りは欠かさない。1児の母。

育休・産休中の社員が抜けた仕事の穴をどう埋める?

業務フォローは成長のチャンス  個人の成長とチーム力向上に繋がる機会

江間 社員が育休取得中でも、会社全体としては仕事の量は減らないですよね。周囲のメンバーに一時的に業務負荷がかかることもあるかと思います。管理職の立場として、そういった際は、どのように業務フォローを進めていますか。

山中 私の在籍する静岡店でも今女性社員が1人育休中です。復帰後もおそらく時短勤務となりますので、店としてサポートもできればと思います。静岡店はわりとベテラン社員が多く子育て経験者も多いため、メンバーも子育て中の社員への理解はある方だとは思いますが、気を付けていることは「特定のメンバーに業務負担を集中させない」ことです。私自身も夕方以降の業者会など出席できないときは周囲のメンバーに代理出席の協力をいただいています。また店舗内だけで完結せず、静岡エリアのメンバーに協力を仰ぎながら、助けていただいています。もちろん子育てに限らず介護や体調不良、何かあった際に助け合いができる環境を作ることが必要だと思っています。誰しもが1人で抱え込まず、組織・チームで助け合う、そんな環境づくりを心がけています。

森田 そうですね。今回、私が取得した際は店舗運営・店長代理の決裁を部下に任せたのですが、その際に、ただやるべきことだけの指示ではなく、期待値をしっかりと伝えました。そして1つ上の視点で考えて行動するその意味なども伝えました。育休復帰して部下と接したときに「成長」が目に見えて分かりました。
部下にはただ業務のカバーをするだけじゃなくて、そこにちゃんと意味付けをしてあげて、その業務がどういった成長・ステップに繋がるのかを伝えていく。その経験は組織だけでなく個人の成長のチャンスになるものだと思います。
あとは、実情として負担は増えるので、そこはしっかりと評価をしていく。その頑張りや成果を見て評価することは大切だと思います。

産休・育休を取得しやすい環境づくり

江間 男性育休の普及はここ数年で進みました。森田さんの部下の中には小さなお子さんがいる社員もいると思いますが、男性育休を取得されていないメンバーもいますよね。

森田 はい。私が育休中に仕事を任せた部下は二児の父親なのですが育休は取得していないです。私が今回取得すると伝えたら、「取ってよかったんですね」と。今まではリフレッシュ休暇を出産の時期と合わせて取得したりと休みを調整するケースが大半だったようです。なんとなく男性は育休を取りづらい雰囲気があったんだと思います。

江間 数年前までは全く制度が知られておらず、定着してなかったですよね。恐らく休暇を取っていたのは、奥さんが体調を崩した、2人目の出産で奥さんが緊急入院となったなど、取らざるを得ない状況になって取得するケースが多かったです。「当たり前に取得する」そんな風土に変えていきたいです。

特に現場の男性社員は、長期間空けてしまうことによって自分の目標数字が上げれなくなるなど、不安に思うのかもしれませんね。ただ、育児休暇取得は、取得のメリットももちろんあるじゃないですか。家族に対してもそうだし、社会保険料の免除があったりとか、そういった話は、みんな知っていますか?もっと総務から発信した方がよいですか?

森田 はい。多分、休みが取得できるという事実だけで、制度の詳細やメリットについては、あまり知らないと思います。正しく制度を理解し、メリットを知ると、もっと取得しやすくなるかもしれません。

山中 育休取得対象となる方も知らないし、また家族や周囲の方も制度について深く知らない人も多そうです。もしかしたら、休んでいる時の給料が会社から支払われていると勘違いしてる人がいるかもしれないですよね。

また店によって取得のしやすさにはばらつきがあると思います。人数が多い店舗、子育て経験者・育休取得経験者が多いなど、環境や風土が違いますよね。休暇を取得したら周囲に迷惑・負担をかけてしまう。仕事を長期休むことへ後ろめたさを感じたり、また収入面などで不安に思うこともあるかもしれません。そういった環境を改善してあげたいです。

森田 私が育休取得後、同じ関東エリアの若手男性社員から育休取得の相談を受けました。休職中の収入面など不安もあったようです。給与と違いタイミングが遅れて振り込まれたりもするので。ただ「取得はした方が良い」と進めました。

江間 彼も、森田さんと同じく3回に分けて育休を取得予定ですね。男性も育児休暇を合計で1年分取れるけど、そんなに長期で仕事に穴をあけたくないという想いが働くのか割と短期で複数回取るメンバーも多いですよね。
また育休中の給与に関する問い合わせは、結構来ますよ。「いつぐらいに振り込まれますか?」と。ただ育休中は会社からではなく行政から支払われるので、1〜2ヶ月ずれるんですよね。少しでも不安を解消してあげたい、また損が無いようにしてあげたい。例えば社会保険費用はどこからどこまで休めば免除となるのかなど、できるだけ損がないように取得計画を立て提案したりと、総務でもできる限りフォローしていきたいと思います。

今後産休・育休を取得する皆さんへ

育休は「人生経験を積む」期間。 復帰前より仕事ができる人になる!

江間 今回、お二人と話をして、改めて産休・育休制度についての周知・理解を深める発信を強化しようと思いました!産休・育休制度についてだけでなく育休中の収入、保険料などのお金についての知識などもふまえ、勉強会なども開催していきたいと思います。
今まで女性社員には勉強会などをしてきましたが、男女関係なく必要ですね。
社内報なども活用し、社員とその家族にも制度を伝え、普及促進に務めます!

山中 確かに「いつから育休取るの?」と、奥様から言われたら男性社員も休暇を取るかもしれません!
また女性は妊娠期間中から、つわりがきつかったりと、通常業務に支障が出たり、休むこともあると思います。産休・育休前に欠勤になって月の給料が減ってしまうと、その後もらえる金額がすごく下がってしまうんです。そういった知識を知っているか知らないかでも、すごく違います。私は時短勤務からフルタイム勤務に戻した直後に2人目の妊娠が分かったのですが、もし妊娠が分かってたらフルタイムに戻していなかったと思うんです。ですので時短のままに育休に突入しなくてすごくよかったなって思います。「制度を正しく理解し、活用する」大切ですね。

森田 私は育休を取得して、良かった!と思っています。子どもとの時間もとれますし。私と同時期に子どもが産まれる他部署の先輩がいたのですが、育休取得に関しても情報交換などをしましたね。そういった仲間がいることは心強いです。男性育休取得経験者として、周囲のメンバーが取りやすいように働きかけを積極的に行っていきたいと思います。

江間 最後にこれから産休・育休を取得するメンバーに対して、伝えておきたいこと・アドバイスなどありましたらお願いします!

森田 周囲を「広く巻き込め」ということです。私が育休を取得するにあたって、直属の部下、法人課の課長、近隣店舗の店長などに自分の仕事の状況を全部開示して「これがあるからよろしく」という引き継ぎを全部行いました。自分の所属店のメンバーだけじゃなくて、周辺エリアの人たちを巻き込んでちゃんとバックアップ体制を作っておくとか、いろんな人を巻き込んで自分の情報を開示しておけば、自分がいなくなってもなんとかなります。周囲も皆、協力してくれます。安心して休める環境を会社が用意するので、男性社員も堂々と育休をとってくださいね。

山中 森田さんも言っていますが、育休の取得に対して「申し訳ないな」とか思わなくて大丈夫です。多分、育休を経て仕事復帰した時の方が、取得前よりも仕事ができる人になっていると思います。時間に対する考え方とか、周囲との接し方とか。子育ては想定外の連続です。そういう人生の変化を楽しんでいただきたいです。それが仕事に活きています。

江間 絶対的に時間に対する意識は変わりますか?

森田 はい、変わります!育休前後では全然違います。

山中 また、社会の見え方・価値観も変わると思います。出産後に役所に書類を提出しに行ったり、様々な手続きを行ったりしますよね。「申請しないとお金がもらえないんだ」とか、そこで知ることも多いです。その立場になってみないと、見えない世界ってあると思うんです。子どもがいると身動きが取りにくくなる部分はどうしてもあるんですけど、そこを経験することで見えてくる世界もたくさんあって、それが色々なところに活きてくると思うので、あんまり申し訳ないとか思わず、「人生経験積んできます」みたいな感じで育休を取得してもらうのがいいと思いますし、周りの人たちも、そういうところで戦ってきてる社員がいる方が会社としても良くなると思うので、これから育休を取得するメンバーがいたら、ぜひ応援していきたいですし、皆で快く送り出したいですね。

江間 育休は「人生経験を積む」期間。仕事と家庭の両立の第一歩ですね。総務としても社員がより働きやすい環境がつくれるようにしていきます。ありがとうございました!

前編はこちら

この記事のまとめ

今回は、子育てと仕事を両立するパパ・ママ社員たちの産休・育休を取得する前と後の気持ちや、周りとの関わり方を中心に実体験について伺うことができた。また管理職という立場から、産休・育休中の社員の業務フォローに対する考え方など、組織としての受け入れ態勢の在り方も聞くことができた。女性だけでなく男性も育児休業を取りやすい環境をつくる、女性社員が安心して育児休業を取得し、復帰後も安心して働けるように。育休・産休取得の推進には、会社の環境整備はもちろん、周囲との信頼関係を築くことも重要であると感じた。「人を大切にし続ける」を信念に持ったアイジーコンサルティングとして、個人が大切にしている事を同じように大切に出来る会社であり続けたい。

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