静岡県浜松市内の中学校で、職業講話イベントに参加しました

DATE : 2022.11.03
目次
アイジーコンサルティングは、ジュニアアスリート社の活動に賛同し、地元の小学生・中学生・高校生の活動を支援している。
2022年11月20日、ジュニアアスリート社の教育サポート事業の一貫として、浜松市立浜松中部中学校で行われた職業講話イベントへ参加した。その様子をレポートする。
 
▶ジュニアアスリートとは?
この記事のPOINT
  • 専門用語を使わずに、いかに仕事の内容を伝えるか?
  • 「自分の仕事」を、もっと多くの人に知ってもらうために
この記事に登場する人
川合慎
メンテナンス事業部
浜松支店
カスタマー課
静岡県浜松市出身。2010年アイジーコンサルティング入社。
中学生時代の部活動はサッカー部。
松井美帆
メンテナス事業部
浜松支店
法人課
2022年アイジーコンサルティング入社。
中学生時代の部活動はソフトテニス(後衛担当)。
今回職業講話をさせていただいたのは、浜松市立中部中学校・2年生の皆さん。
50分の授業が2回行われ、生徒さんはご自身が選んだ企業の職業講話を聞ける仕組みです。
 
ちなみに、浜松市立中部学園(浜松市立中部小学校・浜松市立中部中学校)の校舎は、学校施設としては全国初のFSCプロジェクト認証を取得しています。校舎だけでなく、生徒さんが使う机・椅子にもFSC認証材が導入されており、地域材の利用促進にも積極的な学校としても注目されています。

シロアリ被害に早くも興味津々!?

聴講予定の生徒さんが教室に入ってきました。
講話が始まる前から、教壇近くに置いてある「シロアリ被害模型」に注目した生徒さんから声が上がります。
生徒さん

 
うわー!何これ!?シロアリ?

生徒さん

 
シロアリ、見たことある!

皆さん、早くも興味津々です。
予想外に先取りした生徒さんの反応に、講師役の川合さん・松井さんは若干押され気味。
そうこうしていると、授業開始の号令がかかり、講話がスタートしました。
 
職業講話は、このような順番で進められていきました。
 
1.歴史・事業エリア
2.メンテナンスとは?私たちの仕事①
3.シロアリとは?私たちの仕事②
4.会社について

「メンテナンス」とは、毎日を暮らしやすくすること

ややネタバレ気味で登場
松井さん

すでにヒントが出てしまっていますが・・・
私たちは何の会社でしょうか?

生徒さん

 
シロアリ!

生徒さん

 
害虫駆除!

松井さん

そうですね。
もちろんシロアリ防除も含まれていますが、私たちは「住宅のメンテナンス」を行う会社です。

生徒さん

 
(ザワザワ)

松井さん

私たちが主に行っている住宅のメンテナンスは、
・シロアリ防除
・リフォーム
・外壁塗装
この3つです。

「住宅メンテナンス」について、具体例を交えて説明する松井さん
松井さん

1つめの「シロアリ防除」についてです。
「防除」という言葉は聞きなれないと思いますが、2つの意味が含まれています。
・予防の「防」、シロアリからお家を守るという意味です。
・駆除の「除」、お家に入ってきてしまったシロアリを駆除するという意味です。
この2つを合わせて「防除」と言います。

松井さん

2つめの「リフォーム」についてです。
皆さん、YouTuberのはじめしゃちょーはご存知ですか?

生徒さん

 
(うんうん)

松井さん

よかった。
はじめしゃちょーが、静岡県内で中古住宅の豪邸を買ったというのは知っていますか?

生徒さん

 
3億円の家?

松井さん

そうです!そのお家です。
中古住宅を買って、実際に住んでみたところ、冷暖房が効きにくかったり部屋の明るさが足りなかったりということで、3000万円かけて空調設備を入れ替えたり照明を増やす工事をしたという動画が紹介されていますよね。
このような、家をバージョンアップさせる工事のことを、「リフォーム」と言います。

松井さん

3つめの「外壁塗装」についてです。
お家に長く住んでいると、壁の色がだんだん薄くなってきたり、手で触ると粉がつくようになってきます。こうなったら、塗り替えが必要な時期だというサインです。

松井さん

「メンテナンス」には、工事をすることだけでなく、日頃からお手入れをしたり、異常がないかどうか点検することも含まれています。
皆さんも毎日教室をお掃除していると思いますが、それも大切な「メンテナンス」のひとつです。
メンテナンスは「毎日をより暮らしやすくするために、お家を良い状態に保つこと」なのです。

身近な例で、分かりやすく伝えていく松井さん

創業の原点も、人々の暮らしを支えたいという思いから

松井さん

私たちの会社は、1899年・明治32年に創業しました。かなり昔にできた会社です。
今年(2022年)で、123周年になります。

ちなみに、同じ1899年に創業した会社には、
・パソコンをつくっているNECさん
・ハイチュウをつくっている森永製菓さん
・イタリアのプロサッカークラブACミランさん
などがあるんですよ。

生徒さん

 
へぇ~!

松井さん

私たちが創業した明治時代は、シロアリ被害が社会問題になっていました。

たとえば、電車が走る線路を支えている「枕木」という木でできた部材があるのですが、これがシロアリに食べられてしまうと、線路がガタガタして電車が走れなくなってしまいます。
他にも、電線を取り付けている電柱が木でできていました。電柱がシロアリに食べられてしまうと、思うように電気が使えなくなってしまいます。

このように、電気や交通網など、社会的インフラと呼ばれているものが使えなくなってしまうことを防ぐために、シロアリ防除の研究を日本で一番最初にはじめたのが、私たちの創業のきっかけです。

体感!?意外と身近にいる「シロアリ」

川合さん

ここからは、皆さんお待ちかね(?)の、シロアリについてのお話しです。

これは、実際にシロアリに食べられてしまったお家の木です。
これが「土台」、こっちが「柱」です。
実際の現場から切り取って持ってきたものです。

生徒さん

 
(ざわざわ)

川合さん

シロアリは地面から入ってきて、木の内部を食べていきます。
木に土が付いていますが、これは「蟻道」といって、シロアリが自分でつくる通り道です。
シロアリが木を食べ進んでいくと、中がスカスカになって、空洞ができてしまうのです。

実際の被害模型を使って説明する川合さん
川合さん

 
ちなみに、シロアリを見たことがある方、いらっしゃいますか?

生徒さん

 
自分の家に出たことがあります

生徒さん

 
公園で見かけました

生徒さん

 
アリの餌にするために、友達とシロアリを捕りに行ったことがあります

川合さん

皆さん、意外と知っているんですね!
ではあたらめて、シロアリがどんな虫か説明していきますね

 
今回参加してくださった生徒さんは、シロアリを身近に感じている様子でした。
このあと、川合さんからシロアリの生態について説明が行われました。

使命を胸に、カッコよくお仕事してます!

川合さん

ここで、ちょっと動画を見ていただきたいと思います。
シロアリを予防するには、床下へシロアリ防除薬剤を散布していくのですが、その工事をしている最中の動画です。
シロアリが侵入してきやすい場所を中心に施工していきます。

川合さん

実はこの施工している動画のモデルは、私なんです!
カッコよくないですか?
カッコよく撮れているので、もうちょっと見てください

川合さんがモデルをつとめた施工動画をみんなで視聴
川合さん

私たちが、仕事をするうえで大切にしていることが2つあります。
・シロアリの被害を止める
・シロアリの被害にあわせない
という強い思いで、私たちは毎日仕事をしています。

川合さん

私たちは、日本で一番はじめにシロアリ防除の研究をはじめた会社だということを、先ほどお伝えしたかと思います。
今でも、よりよいメンテナンスサービスを提供できるよう、研究を続けています。

たとえば、ひとつの商品をずっと使い続けるのではなく、研究チームが世の中にある商品を集めて試験したりデータを集めたりして、よりよい商品をお客様に提案しています。
このほか、床下ドローンの実用化に向けたテストや、大学・研究機関との情報交換にも取り組んでいるんですよ。

仕事のやりがいやについて、熱くメッセージを伝える川合さん
川合さん

私たちの会社の理念は、「人を大切にし続ける」です。
そして、「誠実」「感動」「挑戦」「創造」という4つの価値観を共有することで、社員一人ひとりが自分で考え、自分で仕事の価値を生み出しているのが、私たちの会社です。

そして、この会社の「理念」は、社内だけの約束ではなく、お客様との約束でもあります。

お家に住んでいるお客様が、ずっと安心して快適に暮らすためのサポートをするのが、私たちの仕事です。
そのお家で暮していると、子どもができたり、孫ができたり、たくさんのできごとを通して次の世代へ引き継がれていきます。
こうした「できごと」は、思い出や愛着に変わっていきます。思い出や愛着には、お金とは違ったひとつの価値があると、私たちは考えています。

私たちの合言葉があります。
「住まいは経年進化する」です。
住宅の、安全・安心・快適を守り、お客様に寄り添った仕事をしていく。
今後も、この志をもって、私たちは仕事に取り組んでいきます。

講話を終えて

お2人とも、職業講話に取り組まれたのは初めての経験とのことですが、実際にやってみていかがでしたか?
松井さん

2回とも生徒さんの人数が10名くらいだったので、ほどよい距離感でお話しできたと思います。思っていたよりも生徒さんの反応が少なく不安に感じましたが、冷静に考えると中学生なので、真面目に話を聞いてくれていたのかなと思いました。

川合さん

緊張しましたが、自分の会社のことを、自分の中で深掘りできました。
2クラス授業をやらせていただきましたが、1回目は緊張のあまりスベってしまいました。その分、2回目は楽しくできて良かったと思います。

では、今後に向けた意気込みをお願いします!
松井さん

私は普段法人営業ということで、建築会社さん・工務店さん・大工さんとはお話しする機会が多いですが、今回は中学生にお話しするということで、難しい話を分かりやすく伝えようと、いろいろと工夫を重ねて取り組みました。
今回の経験は、建築のプロである工務店さん・大工さんに対しても、私たちの仕事をより分かりやすく伝えていくことにも繋がってくるのかなと感じました。
今回のことだけにとどめず、私自身のプレゼンテーション技術の向上に繋げていきたいです。

川合さん

「自分の仕事」についてもっと深掘りをして、もっと多くの方に知っていただきたいなと、強く思いました。
今後の活動にも活かしていきたいです。

初めての講話を終えて、晴れ晴れした表情のお2人
この記事のまとめ

企業は、地域社会から必要とされてはじめて成立することができる。
そのためには、自社の直接的な顧客だけでなく、関係する幅広い方に「自分の仕事のことを知ってもらう」ことが最初の一歩になる。
そして、自分の言葉で、自分が伝えたいことを、伝えたい相手に届けることができることは、何にも代えがたい喜びでもある。
人と繋がることの本質を、生徒さんとの触れ合いから学べたように思う。

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