目標設定は成長への近道。やりがい・意義を見出そう。~浜松市立天竜中学校にて職業講話を実施~

DATE : 2024.01.15
目次
アイジーコンサルティングは、ジュニアアスリート社の活動に賛同し、地元の小学生・中学生・高校生の活動を支援している。 2023年11月24日、ジュニアアスリート社の教育サポート事業の一貫として、浜松市立天竜中学校で行われた職業講話イベントへ参加した。その様子をレポートする。
ジュニアアスリート
この記事のPOINT
  • 学校と民間企業のタッグで実現するキャリア教育
  • 目標設定を通して自分がやるべきことを見出す
  • 社員自身が仕事の意義や価値を再定義
この記事に登場する人
大森 祐太
アイジーコンサルティング
メンテナンス事業部 
住宅メンテナンス営業
2021年中途入社。三重県出身。趣味は旅行と野球観戦。学生時代はバレー部に所属。仕事では住宅メンテナンス営業としてお客様の住まいを守り、家庭では一児の新米パパとして溺愛する娘さんの子育てに奮闘中。
小西 郁史
アイジーコンサルティング
建築不動産事業部(アイジースタイルハウス)
設計
2023年新卒入社。広島県出身。趣味はアニメや漫画、動画・映画鑑賞などインドア派。学生時代はバレー部に所属。設計として一日でも早く一人前になるべく、日々奮闘中。
今回職業講話をさせていただいたのは、浜松市立天竜中学校・2年生の皆さん。 50分の授業が2回行われ、生徒さんはご自身が選んだ企業の職業講話を聞ける仕組みです。

職業講話は、次のような順番で進められました。
 
1.会社紹介&自己紹介
2.メンテナンス事業 仕事内容とやりがいについて
3.建築事業 仕事内容とやりがいについて
4.ワーク「目標設定について」

アイジーコンサルティングってどんな会社?

大森さん アイジーコンサルティングは今年で創業124年を迎える会社です。日本では創業100年を超える会社というのはほんの一握りで100年以上続いている会社っていうのは、実は3%くらいしかないといわれています。コロナもあってたくさん倒産してしまった会社がありました。ただ私たちは、明治から大正、昭和、平成、そして令和とありがたいことに、企業を存続できています。
そんな私たちの企業理念は、「快適な住環境事業の創造を通じて、社会と社員の生活向上に貢献する」です。ミッションは、「人を大切にし続けること」、これは、自分の周りの人たち、お客様など関わる全ての人たちを大切にし続けるということです。

大森さん この企業理念やミッションのもと現在4つの事業を展開しています。
1つ目がメンテナンス事業、お客様の暮らしを守るために、住まいを長持ちさせるための事業です。2つ目が法人事業です。お取引様に、お客様の大切な家を守る商品やサービスを提案し、お取引先様の付加価値を高める事業です。そして3つ目が建築事業。こちらは長く住み続けられる家づくりを行い、暮らしを豊かにする事業です。新築一戸建て、中古住宅やリフォームを提案しています。そして、4つ目が不動産事業です。土地の売買や中古住宅をおしゃれに進化させる事業となっています。この4つの事業で、住環境をトータルサポートして、長持ちさせる文化を世の中に広めています。

メンテナンス事業について

住まいを長持ちさせる

大森さん 私たちメンテナンス事業部はお家を建てる会社(工務店様)からシロアリの予防工事のお仕事を依頼されています。
家づくりには大工さん、水道屋さん、電気屋さんなど色々な人が関わって一軒のお家を建てています。その中で私たちはシロアリ予防工事を担当しています。
また、シロアリの予防工事を通じてお家に住んでいるご家族の皆様にお家をいい状態に保つことの必要性を伝える仕事をしています。

シロアリって実際に見たことある人、いますか?

生徒さん・・・ないです。 

大森さん ないですよね。なかなか普段見ないと思うんですけど、実は土の中には黒ありよりもしろありの方が数って断然多いです。しろありっていう名前がついてますけど、実はゴキブリの仲間なんです。シロアリは木材を食べるので、家の中に入ってしまうと家がボロボロになってしまう可能性があります。また大きな地震が来たときに最悪の場合家が倒れてしまう恐れもあります。ですので、そうならないために点検を行い、必要なメンテナンスを提案しています。

仕事のやりがい

大森さん 私の仕事のやりがいとしては、お家を守ってくれてありがとうとお客様から本気で感謝されるということですとか、お客様にメンテナンスの必要性が伝わって、シロアリ予防をしっかりしていただいたときにやりがいを感じています。

経験談にはなりますけど、高齢の女性の方で、ご主人が亡くなられて一人で住んでいたお客様がいたんです。その方はとてもお家を大事にされていたんですけど、玄関のところにしろありの被害があって食べられていました。なので、それを指摘したところ非常にショックを受けられていたので、「私も一緒に家を守っていきますよ」、ということをお話したら、お客様からお家に関する話を真剣にしてくれて。亡くなられたご主人様とのお家に対する思い出話など、涙を流しながら話してくれたという出来事がありました。
それを聞いたときに、「私がしっかりとそのお家を守っていく必要があるな」と思い、この仕事の意義・使命感を強く感じました。

建築事業について

安心して長く住める家を提供

小西さん 私たち建築事業は「アイジースタイルハウス」という名で活動しています。
長年、建物のメンテナンスをおこなう中で培ってきたノウハウを活かし、本当に安心して住める、長持ちする住宅を提供しています。

仕事として大きく3つに分かれています。
まずは営業です。
・お家づくりに使用する資材・工法などのご説明
・ 大切な資金計画や土地探しのアドバイス
お客様と最初に関わる大切な仕事です。

次に設計です。
・お客様の要望をもとに間取りを決めていく(部屋の位置、リビングやキッチンの位置関係性)
・土地に対しての建物のそもそもの位置
・キッチン、お風呂、トイレ設備の案内
僕も設計に属していますが、今あげたものとは違うことをしています。
後で紹介します。

次に工務です。現場監督というと分かりやすいかもしれません。
・図面通りにお家が建つように管理する
・どれくらいでお家ができるかスケジュールの管理
・現場の安全・品質・工事費用の管理
など、たくさんの職人さんに指示を出したり、現場をスムーズに回すことが仕事になります。

仕事のやりがい

小西さん 私は実務設計という仕事をしています。
・図面が正しく記載、納まっているかの確認
・法規と呼ばれる法律や規制に則っているか?それを確認して申請を行う
まだ知識・経験不足なんですけれども、私が仕事をやる上でやりがいを感じていることは、目の前の課題を諦めずにやりきって達成する経験が得られること。
2つ目に、いろいろな経験を積むことによって専門的な知識が増えていって周りから頼ってもらうこと。3つ目に、自分で考えた家が実際に形になっていき、それができた時の喜びや感動、達成感が得られることです。

目標設定の大切さについて

何のために仕事をするの?現状を打破するために

小西さん まだ入社半年ではありますが仕事のやりがいが出てきたのも、ただ仕事を行うのでなく、仕事するときに目標設定というものを見据えた事が、根幹にあります。
何で目標を立てるのと思われる方がいらっしゃると思います。目標なんてなくても生きていけるよ。こう考える方、いらっしゃるんじゃないでしょうか。入社当時の僕もこの考えをしました。入社してしばらくというのは、目標を立てていなくて、ただ目の前のことを考えているんです。この状態で何が起こるかというとやることはあるけど、何のためにやっているか、先が見えていなくなってしまいました。この現状を打破するために、ただ仕事をこなすのでなく、日々の業務にまず小さな目標をたててみました。

小西さん 2時間かかっていた図面チェックを1時間半にする。そんな簡単な目標です。あとはチェック漏れはゼロにする。本当にシンプルで簡単な目標を掲げました。そのために何をするかというと、チェック項目を自分でどのくらい理解しているのか、自分が何をわかっていて何を把握していないのかという確認を行いました。
結果として、短縮した時間で他の仕事を行うことができ、また社内や業者さんとのやり取りがスムーズになりました。
これによって、社内だけではなくて社外からの信頼感を得られるようになりました。本当に時間削減という簡単な目標設定だったんですけど、こういった小さなことでも、自分の自信であったり、他人の助けというものに繋がっていきます。そしてその自分の行動が最終的にお客様の大切な家づくりに繋がっているんですよね。

またちゃんと考えて仕事することによって、未来を見据えることができるようになりました。
ただがむしゃらにやるのでなく、目標を立てると、「何のためにやっているか」という思考に繋がります。そして迷走していた自分にも、目標設定によって働く意義が見つかったんです。

大森さん 私は「シロアリ防除士資格を取得する」という目標を掲げました。シロアリの専門家であるという証明になるものです。シロアリに関する知識だけでなく、建築の知識や社会情勢まで幅広い学習が必要になる資格です。そして、これを取得するためにした具体的な行動です。

・毎日1時間勉強する(月30時間)
・週1回、先輩社員に同行し、シロアリの侵入経路を学ぶ
 →都度、打合せや振り返りを必ず行う

具体的な行動を設定し、実行した結果、無事に資格を取得することができました。
資格取得後、知識が増えたことによって、より自信を持ってお客様に提案することができるようになりました。またお客様や同僚から頼られることも多くなり、より仕事もやりがいにつながるようになりました。

ワーク:目標設定をしてみよう

小西さん 続いて、今からみなさんとワークをしたいと思います。
今から「目標設定の大切さ」について考えてみましょう!

皆さんにプリントを配るので、目標設定にチャレンジしてみてください。

1.自分の12月の目標を立ててみよう(部活・勉強・私生活なんでもOK)
2.目標を達成するために何をしたらいいか(回数・期日などの数値を設定すると良い)
3.他の人の目標・計画を聞いて(よかったこと、もっとこうするとよいなど)

まずは個人ワーク。皆さん真剣に考えています。

小西さん では、周りのみんなで、立てた目標を共有してください。

生徒さん 「どんな目標立てた?」

生徒さん 「それ、いいね!」

小西さん では、皆で話し合って「この人の目標が良かったよ!」といった目標はありますか?もしくは自分で「●●をやります」という目標を発表してください!

生徒さん 「●●くんの自身のスキル向上のために、「コーチの話をよく聞いて実行する」くいうところがよかったです。」

生徒さん 「●●さんの、学校の試験も近いのに、毎日時間を決めて「英検の勉強をする」という目標がすごいなと思いました!」

大森さん 時間を決めて取り組む、具体的で素晴らしいですね!
みなさん、是非、立てた目標・行動を意識して日々を過ごしてみてくださいね!皆さんの目標が達成することを願っています。本日はありがとうございました!

職業講話を終えて

小西さん 生徒さんとコミュニケーションを取る際に、こっちから一歩踏み込むと素直に返してくれたり、素っ気なかったり、いろんな反応があり、面白かったです。目標設定の際に例えば「数値とか期日を決めてやってみてね」と言うとちゃんと書いてくれてて、その素直さに感動しました。あとは僕たちの伝え方として、企業・仕事の説明などが少し淡々としすぎてしまったかなと感じます。次回、またこのような講師の機会があったら、工夫・改善してより伝わる講話をしたいです。ありがとうございました!

大森さん 初めは生徒さんたちがどんな反応をするんだろうと緊張もあったのですが、ワークの時間など、皆でワイワイと話合ってくれたので良かったです。自身の仕事について生徒さんに分かりやすく説明することの難しさを感じるとともに、自分自身の仕事について、価値や意義、やりがいをあたらめて考える良い機会となりました。色々な気づきや学びのある講話でした。ありがとうございました!

この記事のまとめ

学生時代、部活、勉強など何かに夢中になったことがある方は多いだろう。先が見えず不安に感じたり、目的を見失ったり、順調に進まないこともある。そんな時に目標設定をしてみると、自身の課題が整理され、やるべきことが見えてくる。これは学生時代も社会人になっても変わらない。今回は、そんな社員の体験談をもとに生徒さんたちに仕事の価値や意義・「やりがい」の見つけ方を伝えさせていただいた。
私たちの仕事の意義・価値とは何か。今回の「中学生への職業講話」を通じ、生徒さんへどのように伝えていくのか。社員自身が改めて会社・仕事について向き合い、価値を見出す良いきっかけとなった。
課題の解決に努めたい。

職業講話という社会貢献活動を通じ、社員自身が多くの学び・気づきを得ており、それが仕事の糧となっている。今後も積極的に社会貢献活動に取り組んでいきたい。

▼職業講話・フィールドスタディに関する記事はこちら
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