「住まいは経年進化する」お客様の住まいを守る、使命感を持って~浜松市立雄踏中学校にて職業講話を実施~

DATE : 2024.04.29
目次
アイジーコンサルティングは、ジュニアアスリート社の活動に賛同し、地元の小学生・中学生・高校生の活動を支援している。 2024年1月19日、ジュニアアスリート社の教育サポート事業の一貫として、浜松市立雄踏中学校で行われた職業講話イベントへ参加した。その様子をレポートする。

ジュニアアスリートとは?
この記事のPOINT
  • 学校と民間企業のタッグで実現するキャリア教育
  • 仕事について分かりやすく伝えよう!
  • 社員自身が仕事の意義や価値を再定義
この記事に登場する人
中村 晃基
メンテナンス事業部 名古屋南店
住宅メンテナンス営業
愛知県名古屋市出身。2022年にアイジーコンサルティングへ中途入社。学生時代の部活はバスケットボール部。
宮原 舞
メンテナンス事業部 沼津店
法人営業
静岡県出身。2022年にアイジーコンサルティングへ中途入社。学生時代の部活はゴルフ部。
今回職業講話をさせていただいたのは、浜松市立雄踏中学校の1・2年生の皆さん。 45分の授業が2回行われ、生徒さんはご自身が選んだ企業の職業講話を聞ける仕組みです。
職業講話は、次のような順番で進められました。

1.会社紹介&自己紹介
2.私たちが働く目的について
3.アイジーコンサルティングについて
4.メンテナンス事業部 仕事内容とやりがいについて
5.社会貢献活動について

私たちが働く目的について

働く目的と仕事のやりがい

宮原さん 皆さんに質問です。働く意義や目的は何だと思いますか?

生徒さん 豊かな生活を送るためです。

生徒さん お金を稼ぐためですです。

生徒さん 自分の好きなもののためにお金を使えるようにするためだと思います。

宮原さん ありがとうございます。働く目的は、いろいろあります。趣味や生活をするためのお金、やりたいことを実現するための自己成長のため、あとは誰かの役に立ちたい、社会貢献のためなどです。

ちなみに私が働く目的はお金のためです。欲しい洋服を買ったり、友達と遊ぶためだったり、家賃を稼ぐためです。また育ててくれた両親に美味しいものをご馳走したり、旅行に連れて行きたいという想いもあります。
社会人として働くようになって、ただ遊ぶお金の欲しさだけじゃなくて、自分の仕事を通してお客様に喜んでもらいたいという気持ちが沸いてきました。
ただ淡々と働くよりも、お客様に喜んでほしいとか、お世話になった上司や先輩に仕事を通じて恩返しをすることが、やりがいです。
また私は一昨年この住宅メンテナンス業界に転職をしまして入社前はあまり仕事のイメージはついてはいなかったんですけど、仕事を通して自社の商品やサービスがその建築会社の社員の方の負担の軽減だったりとかそこでお家を建てたお客様により良いサービスをご提供できるということにやりがいを感じています。

中村さん 私の働く目的は家族のためです。
学生の頃は遊ぶお金欲しさにアルバイトを行っており、バイト代はほとんど自分のために使用していましたが、現在は奥さんや子どもがいますので、その家族のために働いています。
家族ができて大きく変わっていくポイントは自分のために使っていたお金を家族のために使うようになることです。食事とか衣服、居住費など多くかかってきますが、家族のためならば重荷になるということはありません。

また、お客様の住宅環境を良くするためでもあります。いま私は住宅メンテナンス営業として住宅をメンテナンスすることにより長持ちさせる仕事をしています。
1月1日に発生した中越地震もそうですが、地震が起こった時に、住宅を守る上で、私たちが守れるものと守れないものがあります。その守れるものをしっかりと守っていくことで、お客様の住宅・さらに私の住宅を守っていくのが目的になります。

アイジーコンサルティングってどんな会社?

宮原さん アイジーコンサルティングは1899年に創業し、今年で125年を迎える会社です。
1899年は何があった年かといいますと、東京と大阪で電話が開通した年であり、NEC(当時日本電機だった)さん、森永製菓さん、海外のサッカーチームであるFCバルセロナ、ACミランが創設された年になります。

 創業した当時は、木で作られた線路や橋が白い虫に食べられてしまうという問題がありました。この白い虫をどうにか解決したいという思いで会社がスタートしました。
1995年の阪神淡路大震災を機にシロアリ工事だけでは家は守れないという思いから、「今ある住宅をより強く長持ちさせることで、命と財産を守ることが新たな使命だ」との想いでリフォーム・建築事業・不動産事業と人々の生活の暮らしを守れるような会社に事業を拡大していきました。現在ではメンテナンス、新築、リフォーム、工務店支援事業、不動産リノベーション、リユース事業の6つの事業を通じて、長持ちさせる文化で世界を豊かにする挑戦を続けています。

メンテナンス事業について

アイジーコンサルティングを知っていますか?

宮原さん 皆さん、アイジーコンサルティングを知っている・聞いたことがある方はいらっしゃいますか?知っている方、手を挙げてください。

宮原さん 知ってくださっていた方、ありがとうございます!ほとんどの方は知らないですよね。私たちは、昔からある会社ですが意外と知られていないんです。
その理由は、広告やCM、看板などを一切行っていないからです。私たちは、広告などでお客さんを集めているのではなく、取引先である建築会社様の信頼で会社が成り立っています。
新築時に建築会社様からの依頼でシロアリの予防工事を請け負っており、その後の住宅定期点検も弊社で担当しています。シロアリ工事には保証期間があるのですが、その保証を継続し、シロアリ防除工事を定期的に行ってくれている方がそのままお客様になります。

私たちアイジーコンサルティングのお仕事は対会社、対お客様の両方に対応しています。
この対会社とのお取引、窓口になるのが私が所属する法人課・法人営業のお仕事です。法人営業は建築会社の社長さんや現場監督の方に、シロアリ防除工事や住宅関連の商材をご提案する仕事です。

住まいを長持ちさせる 日本の住宅寿命は?

中村さん 私は住宅メンテナンス営業の仕事をしています。お客様のお家全体を点検する仕事です。日々の仕事内容としましては、お家を長くより良い状態に保つためにお客様の家の壁や屋根が劣化していないか、シロアリの被害がないかを点検を行い、必要なメンテナンスをお客様に提案しています。

中村さん さてここでクイズです!
日本の木造住宅の平均寿命は何年でしょうか?
 A.25年
 B.30年
 C.50年
 D.100年

正解だと思うものに手をあげてください!!

中村さん 正解は、Bの30年です!
何もメンテナンスをしなかった場合、一般的な木造住宅の平均寿命はこのぐらいと言われています。

日本の住宅寿命は約30年、アメリカやイギリスは100年以上と言われています。日本は他国に比べて住宅寿命が非常に短いんですよね。
なぜかと言いますと、日本人が新品を非常に好む傾向にあることも1つ起因しているのではないかと思います。
例えばスマートフォンです。皆さんのご両親など周囲の方はどれくらいの周期で買い換えているでしょうか?1年ですか?2年、3年・・・5年ですか?恐らく2・3年で買い替える人が多いと思います。スマートフォンもバッテリー交換をしたりメンテナンスをすれば非常に長持ちするのですが、次々と新機種が発売されることもあり、新しいものに買い替えてしまおうと考える方も多くいるんです。

それはお家でも同じ状況ということになります。住宅メンテナンスをすれば、家は長持ちします。
私たちの仕事は、住宅メンテナンスを通して、家を長持ちさせることです。

メンテナンスしないとどうなる?

中村さん 住宅のメンテナンスとは、住宅を点検、維持、管理、修理をすることです。

毎日の清掃も、建物を維持していくために欠かせないので、メンテナンスです。
壁の色が以前よりも薄くなってきた、塗り替えかな?これもメンテナンスです。
蛇口からお湯が出なくなった!修理をしないと!これもメンテナンスです。

では、メンテナンスを行わないと、どうなるのでしょうか?
これはほんの一例です。

雨漏りがおきてしまう可能性があります。
左の写真は、お家の1階から2階を見上げた状態で撮影している。ベランダを裏側から見たお写真になります。水のシミが赤茶色にじわっと広がっているこの部分が雨漏りのところになります。なので、お家でこういうのがあったら要注意です。

右側の写真、ちょっと分かりにくいかもしれませんが、
家の内側の壁紙と板を一枚めくると、こんな感じで家の骨組みが見えます。
雨漏りした状態で放っておくと、こんな風に家の中の見えない部分の木が、腐ってしまいます。

中村さん メンテナンスを行わないと、見えない部分も壊れてしまう可能性があるんです。

そして、シロアリの被害に遭ってしまう可能性があります。
この写真は、みなさんが住んでいる家の、床の下に入っている、家を支えている木材です。
このボロボロになっている部分が、シロアリによって食べられてしまった部分、シロアリ被害の部分です。
このまま住んでいる人が気づかずに、大きな地震が起きてしまうと、家を支えている木がボロボロなので、家を支えきれずに傾いてしまったり、倒壊してしまいます。

中村さん この写真を見てください。シロアリ被害にがある場所はどこか分かりますか?


中村さん お家がシロアリの被害に遭ってしまうと左の写真のようになります。
このようになってしまうと木材が家の荷重に耐えられなくなってしまうこともあるので、このようにさせないことが大事になります。

また、右の写真は実際に私が点検を行った際にあった写真です。シロアリに木材が食べられてしまい、荷重に耐えられなくなり、折れてしまったものです。
この右の写真のようになるとどうなってしまうと思いますか?
床が抜けてしまったり、これがお家全体に広がっていくと最悪地震の際に倒壊してしまうこともあります。
そのためにメンテナンスやシロアリの予防工事を行なうことが大事です。

私たちの使命とは

中村さん 私たちの使命、何のために仕事をしているかというと、2つになります。

外壁、屋根からの水の侵入をさせない!
シロアリの被害に絶対合わせない!
水、シロアリからお家を守るという強い思いで私達は仕事をしています。

そして、その理念は、社内だけじゃなくて、お客様に対しても同じになります。
お家に住んでいるお客様がずっと快適に安心して暮らせるようサポートをする。

合言葉は「住まいは経年進化する」
住宅の安全・安心・快適を守り、お客様に寄り添った対応をしていく。
今後もその志をもって、私達は仕事に取り組んでいきます。

社会貢献活動について

宮原さん 弊社では、店舗の近くのゴミ掃除や震災のボランティア、大雨による水害対応など、様々な社会貢献活動も行っております。今回の講義ではその中の地震のボランティアと水害対応についてご説明します。

石川県の能登の震災がありましたね。
まだ全容も分かり切っておらず、現在も継続的に地震が発生しておりまだまだ油断ができない状態が現地では続いています。
復興もできておらず、ボランティアが受け入れられないのでアイジーコンサルティングとしては義援金を送らせていただきました。(※2024年1月19日時点)

宮原さん 2016年4月14日と16日、連続して震度7の揺れが熊本県益城町を襲い、県内で20万棟近い住宅が被災するなど大きな被害を出した熊本地震や、2011年3月11日に東北地方太平洋沖で発生し、甚大な被害をもたらした東日本大震災が発生した際は、弊社の社員を現地へ派遣し倒壊した家屋の片付けや、泥の掻き出しなどボランティアを交代制で1ヶ月以上に渡り作業しました。

また、静岡県で2022年9月24日に発生した台風による水害被害の際も、静岡店で水害対応を行いました。
保証中のお客様に無償対応で床下の消毒・シロアリ予防作業を行いました。
問い合わせ件数は137件ありました。

今回災害・水害対応を通じて感じたことは、「社会貢献できる企業である事は当たり前ではない」ということです。
1995年に起きた阪神淡路大震災では倒壊した家の多くがシロアリ被害で土台がボロボロになっていました。そこから私たちの会社も事業拡大をしていきました。
先程の会社説明でもお話したとおり、私たちは家をよりよい状態で長持ちさせていくのが使命であり仕事です。
これからも私たちはこの活動を続けていきます。

質問タイム

生徒さん 中学校のうちにやっておいた方がよいことはありますか?

中村さん 勉強ですね。
皆さん、勉強は何のためにしていますか?いい点を取るためとか、先生や両親に言われたからというのが大きいかもしれませんが、将来、自分にやりたいことができたときに諦めないためだと思っておいていただくのが良いかと思います。
例えばですけど、数学が非常に苦手で、あんまり勉強をせずに大学へ行ったとします。そこで建築士を目指したいとなった場合、数学は必要なんですよね。そうなったときに、中学校の数学からさかのぼって勉強しなおさなければならない…嫌ですよね。
今後、何に興味を持ち何を目指すのか分からない方が大半だと思います。勉強は、将来の選択肢を増やすため、未来のためと思って頑張ってみてください。今は苦手な科目もあるかもしれませんが、将来「やっておいてよかった」となることもありますよ。

生徒さん ネットで検索すると建築業界は大変・ブラックだといったネガティブな情報・噂を見ますが、実際はどうですか?

中村さん 私は転職してこの会社に入っているのですが、建築業界を就職先として考える際に「本当に大丈夫か?」と色々調べましたね。面接を受ける中で「うちは月に80時間の残業がありますが、大丈夫ですか?」と言われて驚いたこともあります。色々な会社さんがあると思いますが、アイジーコンサルティングは、月の残業時間は20時間以内、休日もしっかり取得できますし、働きやすい環境だと感じています!

宮原さん 普段仕事で建築会社の社長さんだったり現場監督の方とお話する機会があるんですけど、中にはネットで書かれているような激務な会社さんもあるかもしれませんが、それは一部だと思います。また業界として問題になっているのは建築会社の皆さんも承知していて、働く環境をより良くしようと改善をされている会社さんが多くあります。社会的に残業時間の制限が今年度から設けられるようになるのでどんどん業界として良い方に変わっていくんじゃないかと思います。

職業講話を終えて

職業講話を終えて、講師を務めた感想を中村さん・宮原さんに伺いました!

中村さん 真面目な生徒さんが多く、話をしっかり聞いてくれて嬉しかったです。こちらから質問を振ったり、クイズを出したりすると、しっかりと反応してくれるので講義がしやすかったです。この講話をするにあたり、講義準備をする中で自分自身が企業理解を深めることもできました。非常に良い経験となりました。ありがとうございました。

宮原さん はじめは中学1年生・2年生のお年頃の生徒さんが話を聞いてくれるのかどうかすごく心配だったのですが、熱心に聞いてくれる生徒さんも多く、意外と話しやすかったです。
生徒さんたちの前で講義をすることはなかなかないので、貴重な経験でした。また職業講話を通じて自社のことを改めて考え直す良いきっかけになりました。また機会があったら講師をやりたいと思います。ありがとうございました。

この記事のまとめ

普段、お客様とのコミュニケーションが中心になりがちな社員にとって、「中学生への職業講話」は、自分自身のキャリアや仕事観と向き合う機会となっている。
自分の仕事をどう定義するのか?
それをどう表現するのか?
そのための言葉や行動の一つ一つに、社員一人ひとりの個性が現れる。
「仕事のやりがい」は会社から与えられるものではなく、社内外のいろんな人との交流を通じて、社員自身が自ら発見していくものなのかもしれない。

職業講話という社会貢献活動を通じ、社員自身が多くの学び・気づきを得ており、それが仕事の糧となっている。今後も積極的に社会貢献活動に取り組んでいきたい。

▼職業講話・フィールドスタディに関する記事はこちら
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