仕事のやりがいは人それぞれ 自分にあった仕事を見つけよう~浜松市立東陽中学校にて職業講話を実施~

DATE : 2024.05.09
目次
アイジーコンサルティングは、ジュニアアスリート社の活動に賛同し、地元の小学生・中学生・高校生の活動を支援している。 2024年1月24日、ジュニアアスリート社の教育サポート事業の一貫として、浜松市立東陽中学校で行われた職業講話イベントへ参加した。その様子をレポートする。

ジュニアアスリートとは?
この記事のPOINT
  • 学校と民間企業のタッグで実現するキャリア教育
  • 「自分の仕事」を、もっと多くの人に知ってもらうために
  • 社員自身が仕事の意義や価値を再定義
この記事に登場する人
江間 智子
総務課 主任
アイジー入社後、社内のあらゆる総務業務を担う。働きがいのある会社づくり、健康経営を持続するための具体的取組を企画立案し、発信している。社員が産休・育休を取得しやすいような働きかけ・環境づくりを行い、社内の育休取得率を向上させた立役者。1児の母。マイブームは高校生の娘へのメイクレッスン。
井上 智貴
ライフプラン事業部
アイジースタイルハウス名古屋店 施工管理
アイジースタイルハウスの現場監督。
JAPAN WOOD PROJECT飛騨のリーダーとして当プロジェクトに対して熱い思いを持ち、工務の目線から飛騨材の活用方法を考えている。昨年、自社で自宅を新築。一児の父。マイムーブは息子と公園で遊ぶこと。
今回職業講話をさせていただいたのは、浜松市立東陽中学校・2年生の皆さん。 50分の授業が2回行われ、生徒さんはご自身が選んだ企業の職業講話を聞ける仕組みです。

職業講話は、次のような順番で進められました。
 
1.会社紹介&自己紹介
2.管理部門・総務の仕事とやりがいについて
3.建築部門の仕事とやりがいについて
4.目標設定について

アイジーコンサルティングってどんな会社?

江間さん 私たちアイジーコンサルティングの創業は1899年で、明治32年になります。今年で125周年を迎える会社になります。従業員数が約260人。静岡県浜松市に本社があるのですが、いろんな場所に支店がありまして、東は埼玉県から西は岐阜県まであり、本社含め全21拠点あります。

主な事業内容としては

・お家の床下に入りシロアリ被害や水漏れがないかがないかど、住宅の点検を行ったり、屋根外壁の塗装工事だったりと家を長持ちさせるためのメンテナンスを行う住宅メンテナンス事業
・お家を建てる住宅点検やシロアリ防除工事などを通して工務店さんの業務支援をお手伝いをさせていただく法人事業
・長く住み続けられる心地よい家づくりを行っている建築事業
・不動産の売買やリノベーション工事を行っている不動産事業

となっており、快適な住環境をサポートしている会社です。

管理部門・総務の仕事とやりがいについて

社員が働きやすい環境をつくる

江間さん 本日は、建築事業の説明に加えもう1つ、なかなか知ることのない社内の管理部門、その中でも特に総務の仕事について紹介したいと思います。

みなさん、「総務」って聞いたことありますか?

生徒さん ・・・

江間さん あまり馴染みがないですよね。あまり外に出る仕事ではないのでなかなか企業説明で紹介されることは無いと思います。
総務は、会社にいる社員のみんなを支えるという部署になります。対お客様とか対会社ではなくて自分の会社の中にいる人たちを守る部署です。
仕事内容としては大きく分けると物の管理と人の管理の2つです。

物の管理とは、仕事で使う消耗品や備品の管理です。お客様のところへ行くために使用する会社の車や社員が持っている携帯電話パソコン、iPad、そういった備品も全て管理しています。

人の管理、管理というとちょっと表現は良くないですが社員に関わる各種手続きを行っています。
会社なので新しく入社する社員や退職する社員の手続きや、社員のみんながちゃんと休みをとっているかな、残業しすぎていないかなといった勤怠の時間の管理です。後は社員の給料やボーナスなどの給料の計算、社員の皆さんの結婚・出産・育児休暇を取得する際などの手続き、健康診断の結果のとりまとめ・管理などもやっています。

皆さん、友達の成績って知らないですよね。張り出されたりとかしないですよね。
それと同じで、私は井上さんの給料も知っていていますが人には言いません。
社員全員のお給料とか健康状態とかそういった情報を集めているので、仕事上は知っていますが、もちろん言えないし、言いません。責任のもと仕事をしています。
ですので総務の仕事は口が堅い人しかできません!

江間さん 総務では、手続きなどの事務作業をするだけではなく、社員のみんなに対しての仕事になるので、より働きやすい環境を作るための仕事をしています。

社員が育児休暇を取得しやすいように社員に対して勉強会を開いたり、男性も育児休暇が取りやすいような体制を整えたりと社員への働きかけを行っています。ちなみにここにいる井上さんも昨年、男性育休を取得されていますがそのサポートも行いました。

また管理をするだけではありません。
例えば中学校でいえば学校の校則ってあるじゃないですか。髪の毛はまだ茶色に染めちゃいけませんとか、ピアスは開けちゃダメですよだとか、そういった一定のルールがあると思うんですけれども、会社にも一定のルールは存在します。
社内規定だったり、会社内の制度など一定のルールのもと運用するのが、総務課の仕事です。

総務の仕事のやりがい

江間さん 総務の仕事をしていると、社員のみんなから「ありがとう」とか、「助かったよ」とか、そういった言葉をかけてもらうことが非常に多いです。社員からの問い合わせの数はとても多く、それなりに忙しい部署ではありますが社員からの「ありがとう」の言葉をもらうことが私のやりがいにつながっています。

仕事のやりがいって、人それぞれだと思うので、どういったことをやりがいとして見出すかというところがポイントにはなってくると思います。私はたまたま守る側の人間、社員を支える側の人間なんですけど、性格的にそれが合っていると思っています。
最前線に出てバリバリお客さんと交渉して戦ってみたいなという方は営業職が向いているかもしれません。表舞台に立つのが得意な人もいるし、不得意、得意、人それぞれあると思うんです。
総務のような社員を陰で支える・サポートする仕事もあるということを知っていただけると嬉しいです。

建築事業の仕事とやりがいについて

家づくりの仕事について

井上さん 続いて建築事業を紹介させていただきます。

私たち建築事業は「アイジースタイルハウス」という名で活動しています。
長年、建物のメンテナンスをおこなう中で培ってきたノウハウを活かし本当に安心して、長持ちしていく住宅を提供しています。


家づくりの仕事は大きく3つに分かれています。

・営業
・設計・コーディネーター
・現場監督

営業という仕事

井上さん まずは営業です。

・お家づくりに使用する資材・工法などのご説明
・ 大切な資金計画や土地探しのアドバイス

が営業の仕事です。

営業は「お家づくり」についてのご案内をしていきます。
お客様と最初に関わる大切な仕事です。
お客様と打合せをして、間取りや家を建てる土地、金額など、お客様の要望・希望など、事細かく確認していきます。

お客様のご要望やお悩み・不安に思っていることをお聞きしたうえで、どうしたら解消できるのかをお伝えし、お客様が後悔しないために、お客様の夢の実現のために、たくさんの知識を得ていただき納得いく決断をしていただくためのサポートをしています。

お客様と想いが通じ合えた・共感していただいたら、はじめておうちづくりがスタートします。

設計・コーディネーターという仕事

井上さん 設計&コーディネーターは、お客様の要望を形にしていく仕事です。
外観のデザインの希望を伺ったあと、間取りを決めて行きます。

まずは設計です。

皆さん、家に帰ってきたらまず何をしますか?
家に帰ってきたらまず手洗いをする、トイレに行く、今は寒い時期ですのでまずはコートなどの上着をかける。。。など人それぞれ違うと思います。
どういった流れで家に入ってから行動するのか。

人が動く線のことを動線と言うんですけど、
家に帰ってきてからリビングに行くまでの動線、
そこからお風呂に入って寝室に行くまでの動線、
キッチンからダイニングに行くまでの動線、などをすべて考えて、お客様が何不自由なくストレスなく生活できることを考えながら間取りを決めていききます。

間取りを決めるには、お客様の生活スタイル・生活導線に沿った提案をしていくことが重要です。

また、設計の仕事は、間取りを決めるのがメインの仕事だと思われがちなのですが、家を建てるのに重要な仕事があと2つあります。

・間取りを決めていく
・地震に耐えられる建物になるよう構造計算を行う
・国の法律にそった建物を建てるための申請書類作成

この3つが設計の仕事です。

井上さん 続いてコーディネーターです。
設計のお仕事では主に間取りを決めてきましたが、コーディネーターが最終的なお客様の完成のイメージを具体的に形にしていきます。

先ほど設計で見ていただいたのが平面図、白黒だったと思うんですけど、
何も決まっていない状態の白黒の状態から色を付けていくのがコーディネーターです。

床の色は何色がよいか、ナチュラル・モダン・和風など好きなテイストは何か、コンセントはどのくらい必要か。お客様の好みや生活スタイルに合わせ、提案していきます。

コーディネーターの仕事は、

・お客様のイメージをヒアリングする
・具体的なお家のイメージを実現・提案
・照明、コンセントを決める
・設備を決める
・工事がスムーズに進むよう計画

をすることです。

現場監督という仕事

井上さん 最後に私が行っている仕事、現場監督についてです。

図面が決まったら施工管理の出番です。施工管理は、いわゆる「現場監督」のお仕事です。
平面だったものが立体的になっていきます。どのタイミングで職人さんを呼ぶのか、どの材料がどれくらいいるのかなど図面から多くの情報を読み取って計画を立てて、現場を動かします。

現場監督の仕事とは
・2Dの図面から3Dを立ち上げる
・図面をみて何が必要かなと計画する
・たくさんの職人さんに指示
・現場をスムーズにまわす

をすることです。

平面の2Dの図面だったものが、実際に3Dとなって現場で仕上がっていきます。
何もなかったところから、家の形ができあがり、仕上がっていく。家ができあがる、変わっていく過程を見るだけでも結構楽しいんですよ。

家づくり・現場監督の仕事のやりがい

井上さん 家づくりの仕事のやりがいは、お客様の大きな夢を叶えるお手伝いができることです。
家は決して安い買い物ではなく、お客様の一生に一度の大きな決断に携われるすごくやりがいのある仕事ですね。私は現場監督をしていますが、お客様に「現場監督が井上さんでよかった」と言ってもらえると、本当に嬉しく、この仕事をやっててよかったなって感じます。

また、現場の中心で指揮をとり、現場に携わる職人さんとともに工期どおりに品質の良い家をつくりあげ、お客様にお引渡しできたときも達成感を感じます。

私たちの仕事は、家をお引き渡しをして終わりではありません。
その後も定期点検・アフターメンテナンスを行い、これからもずっと安心して暮らしていただけるように、家を守っていくことも使命です。建ててからもお客様とお付き合いが続く、建築の仕事はとてもやりがいのあり、素晴らしい仕事だと私は思っています。

目標設定の大切さ

井上さん みなさん、将来の夢・なりたい姿はありますか?
私の幼稚園の頃の夢は大工さんでした。幼い頃からものづくりが大好きで、それが今の仕事にも影響しています。中学3年生で進路を決める際に「現場監督」になりたいと想い、建築を学べる高校・大学へ進学し、二級建築士の資格を取得し、現在「現場監督」として就職するに至りました。
自分がなりたい姿・思い描く夢を実現するために、何をすべきか。それを考えて進路を選び勉強をしてきました。
なので、皆さんも理想のなりたい姿をまずは思い浮かべていただいて、それを目標に自分が何をすれば良いのかを細かく分析していったら、そのなりたい姿に必ずなっていきます。夢を実現するには、目標設定が重要になってきます。

井上さん 別に目標がなくても仕事や勉強もできるし、目標なんてなくても良いのでは?と思うかもしれません。
これは自分の体験なんですけど、入社してしばらく目標を立てておらず、ただ目の前の仕事をやる、ずっとそれを繰り返していたんですね。仕事の内容は覚えるんですが、この先ずっとそれの繰り返しだけでいいのかなとか、これって何のための仕事なのか、先が見えない状態で不安になることがありました。そこで、このままではいけないと思い、まずは仕事における目標を立てました。私は現場監督なんですけれど、現場での作業時間を2時間以内に抑えることを目標にしました。そのために現場でどんな行動をすればよいか、事前に内容をまとめておく。皆さんもやっている、予習ですね。勉強の予習をする。そして実際に現場で時間がかかった内容を改善する復習ですね。
それを繰り返していくことによって2時間以内に抑えることができました。結果、自分の使える時間が増えて社内や職人さんとのやりとりがスムーズにできるようになり、任せてもらえる仕事も増えました。

自分で立てた目標を達成すると自分の自信に繋がります。
小さな目標でも構いません。どういう姿になりたいかということを目標に立てると、自分のやるべきことが明確になると、次に何をしないといけないかが、またそれが明確になってきます。

江間さん 今から用紙を配布します。実際に目標設定をしてみましょう。
皆さんも目標を一つ立てていただいて、そのなりたい姿・目標に対しての現状、自分はどうなのかを振り返ってみてください。なりたい姿と現状の自分、その中にあるギャップを埋めるための行動計画を細かく考えてみてください。

井上さん 今日立てた目標は、ぜひ家族や友人とも共有してください。目標を立てただけだと、それで終わってしまいますので、それを定期的に、週に1回見るかとか月に1回見るかとか、習慣化されていくと夢を叶える第一歩にもなるので、目標を見返す時間を作ってくださいね。

職業講話を終えて

職業講話を終えて、講師を務めた感想を江間さん、井上さんに伺いました!

井上さん 中学2年生の段階で将来、未来について考える授業があることを羨ましく感じました。
早い段階から自分が何をしていいか考える機会となったり人生のターニングポイントにもなると思うのでその1つに携われたと思うと嬉しく感じます。
ただ、やはり建築業の中では設計が人気で、現場監督が中々人気の低い職業だなと改めて感じました。若い方にもっと「現場監督になりたい!」って思ってもらえるように印象アップできるような現場監督の在り方を考えたいと思います。

江間さん 娘と年齢が近い中学2年生に対してでしたので、完全に母親目線で(笑)特に緊張する事もなく、無事終えることが出来ました。
今回参加させていただいたことによって自分の仕事の魅力・やりがい等を改めて考え、感じる事ができ、自分の思いを言語化することが意外と楽しくて。あっという間に時間が過ぎた感覚でした。普段は外出する機会もあまりありませんので、今回は 貴重な機会をいただき良い経験になりました。

この記事のまとめ

世の中には多数の職業・仕事が存在し、それらが機能し、社会が成り立っている。お客様と直接お会いして商品・サービスを提供する仕事、会社・社員をサポートし、働きやすい環境を作る仕事。1つのサービスをお客様に届ける裏にはたくさんの仕事がある。どの仕事も会社・社会にとっては欠かせない仕事なのである。
私たちの仕事の意義・価値とは何か。今回の「中学生への職業講話」を通じ、生徒さんへどのように伝えていくのか。社員自身が改めて会社・仕事について向き合い、価値を見出す良いきっかけとなったようだ。
職業講話という社会貢献活動を通じ、社員自身が多くの学び・気づきを得ており、それが仕事の糧となっている。今後も積極的に社会貢献活動に取り組んでいきたい。

▼職業講話・フィールドスタディに関する記事はこちら
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