「日本の住宅の寿命を伸ばすことが私たちの仕事」〜浜松市立湖東中学校にて職業講話を実施〜

DATE : 2024.09.23
目次
さる7月、アイジーコンサルティングでは、浜松市立湖東中学校で「キャリア授業(職業講話)」を開催しました。同授業は、アイジーコンサルティングが賛同しているジュニアアスリート社の教育サポート事業の一環として開いたものです。働くことの意義、やりがい、厳しさ、必要なスキルなどについて話すことで、学生が進路や自分の夢に対する関心を高めることを目的としています。当日は、同学校の2年生がキャリア授業に参加して、興味深く従業員の話を聞いてくれました。
ジュニアアスリートとは?
この記事のPOINT
  • 日本の住宅の寿命は世界に比べて短い
  • だからこそ、学生に「for LONG」の観点を
  • 「真のチームプレー」という家づくりの魅力
この記事に登場する人
三好麻也 
株式会社アイジーコンサルティング メンテナンス事業部 豊橋店 住宅メンテナンス営業
2023年 新卒入社。学生時代の部活は野球部。趣味は野球、筋トレ、サウナ、旅行、お酒を飲むこと。
橋本茉奈
株式会社アイジーコンサルティング メンテナンス事業部 豊橋店 法人営業
2023年 中途入社。高校生時代の部活動は和太鼓部。趣味は旅行、ビリヤード、Netflix、アニメ鑑賞など。

日本の住宅の寿命をご存じですか?

三好さん

これから職業講話を始めます。よろしくお願いします! まず、私の自己紹介からしますね。三好麻也と申します。2023年入社で、今年で24歳です。趣味は野球で、8歳から大学4年生まで、ずっと野球をしてきました。代わりに、今は筋トレに励んでいます。あとはサウナも好きですし、お酒も好きです。旅行にもよく行きます。今日はよろしくお願いします。

生徒さん

(パチパチパチ)

橋本さん

私は橋本茉奈と申します。私も2023年入社で、三好さんと同期です。中学・高校では和太鼓部に所属していました。好きなことはK-POPのアイドルを推すことと旅行です。ビリヤードも好きです! Netflixとアニメをよく観ます。よろしくお願いします!

生徒さん

(パチパチパチ)

橋本さん

会社の紹介もさせてください。私たちの会社・アイジーコンサルティングは、本社が浜松中央区の住吉にあります。創業は1899年で、今年で125周年を迎えます。1899年というと、みなさんが知っていそうな企業だとカゴメさんや吉野家さんが同い年になります。

三好さん

従業員数は260名で、事業内容は建築・不動産、住宅メンテナンス、アフターマーケティングとなっています。こちらの写真は、アイジーコンサルティングのモデルハウスです。浜松アリーナやコストコの近くにありますので、近くを通ったら、ぜひ見てみてくださいね。

生徒さん

(うなずく)

橋本さん

今日は、みなさんに住宅に関する仕事の話をさせていただきます。さて、そんな日本の住宅なんですが、実はその多くが長く使い続けることができないと言われています。昨今、世の中では持続的、つまりサステナブルな考え方が良いとされているので、その真逆にあるのです。私たち、アイジーコンサルティングは、その住まいが少しでも長持ちするためにしようとしている会社なのです。

三好さん

では、突然ですがここでクイズです。日本の木造住宅の平均寿命は何年でしょうか。Aが25年、Bが30年、Cが50年、Dが100年になります。直感でいいですよ。では、Aだと思う人!

生徒さん

(すっ、と挙手)

三好さん

Bだと思う人!

生徒さん

(すっ、と挙手)

三好さん

Cだと思う人!

生徒さん

(すっ、と挙手)

三好さん

Dだと思う人!

生徒さん

(すっ、と挙手)

三好さん

おぉ〜〜、結構割れましたね。なんと、正解はBの30年と言われています。イギリスでは140年、アメリカが103年、フランスが85年とされるなかで、日本は約30年。世界的にみてもお家の寿命が短いんです。

橋本さん

そんな日本の住まいを長持ちさせるために、私たちが掲げているミッションが「for LONG」です。寿命を長くしよう、ということですね。

働く目的は「お金だけじゃない」

三好さん

少し話題を変えて、みなさんは働く意義や目的って、なんだと思いますか? じゃあ、そこの君! なんだと思いますか?

生徒さん

家計を支える。

三好さん

いいですね、かっこいい。そこの君は?

生徒さん

お金を稼ぐ。

三好さん

大事ですよね、ありがとうございます。生活や趣味のためにお金を稼ぐことは、とっても大切なことです。人によっては、誰かの役に立ちたいという社会貢献を重視して、働く会社を選ぶ人もいます。

生徒さん

三好さんの働く目的ってなんですか?

三好さん

私の働く目的はね、最初はお金のためでした。おいしいご飯を食べたいなって思っていました。でも、いざ働いてみると、それ以上に仕事が楽しくて。多くのメンバーと一緒に仕事をする達成感とか、お客様から「ありがとう」と言われた時の満足感。仕事のおかげで人生が充実するようになりました。だから、今はその充実感のためにも働いています。

橋本さん

じゃあ、ここからは別のクイズを! 日本には、住宅を扱う会社が何社あると思いますか? そこの君は何社あると思う?

生徒さん

50社ぐらい……?

橋本さん

なるほど! じゃあ、そこの君は?

生徒さん

80社くらい?

橋本さん

おぉ〜〜。実はですね、正解は約3万5000社になります。みなさんの身近にあるセブン-イレブンとローソンの店舗数を合計しても、まだ建築会社のほうが多いと言われています。

三好さん

日本では、世代ごとに住宅を組み替えるのが一般的になっていて、ある程度年数が経ったら壊してくという考え方になっています。だから、日本の住宅の平均寿命は約30年とされているんですね。

橋本さん

その住宅をつくるには、たくさんの人が関わっています。私たちの会社だけでも営業、設計、現場監督と仕事が分かれていますし、外部の会社では水道業社さんや電気事業者さん、各職人さんに仕事をお願いしています。

三好さん

「こんな家を建てたい」「こんな暮らしをしたい」というお客様の夢を叶えるのって、とてもすてきな仕事です。希望通りの家をつくって、お客様が感動してくださると、こちらまで胸がいっぱいになります。

生徒さん

(うなずく)

三好さん

家を買う時って、新築以外にも中古物件を買うという選択肢があります。中古住宅をきれいにリノベーションすることで、次に住む人へ家をつないでいくのも私たちの仕事の一つです。

橋本さん

中古住宅をきれいにして住んでもらうと、何がいいか。それは、今、日本で大きな問題になっている空き家問題の解決に繋がります。日本は今、空き家が増え続けていることが問題になっているのを知っていますか? 誰も住まなくなった空き家は手入れがされずにボロボロになり、地震や台風で家が倒れたり、火事の原因にもなります。私たちには、そんな社会問題の解決につながる、かっこいい仕事をしているという思いがあります。

三好さん

この写真は、築41年のマンションの一室です。殺風景ですよね。たぶん、あまり住みたい人はいないと思います。でも、こちらをリノベーションすると、こんな風にカフェのような内装になるんです。お家に新しい価値を生み出すのも、アイジーコンサルティングの仕事の一つです。

生徒さん

(パチパチパチ)

橋本さん

では、またまたクイズです! それぞれの築年数に必要な住宅メンテナンスを選んでください。築5年、築10年、築30年で、それぞれどんなメンテナンスが必要になるでしょうか。周りの人と話し合って大丈夫ですよ。

生徒さん

(ヒソヒソヒソ)

三好さん

さあ、答えは写真の通りです! 正解したかな? 住宅って、建てて終わりじゃないんです。家の健康な状態を維持するために、いろいろなメンテナンスが必要なんですね。特に木造住宅で重要になってくるのは、シロアリ対策です。

橋本さん

シロアリって、見たことある人はいますか?

生徒さん

おばあちゃん家で見た!

シロアリ被害の箇所を当てる生徒さん
橋本さん

そうなんだ! シロアリってね、ゴキブリの仲間なんです。クロアリはハチの仲間。豆知識です。シロアリは木を食べていってしまうので、家の一部である木材がスカスカになってしまうこともあるんです。そうすると、やっぱり、長く住める家ではなくなってしまいますよね。だから、メンテナンスはやっぱり必要なんだ、というお話でした。

住宅にメンテナンスが必要な理由

三好さん

でも、日本って、メンテナンスが必要だという考えが、まだまだ浸透していない国なんです。だからこそ、その考えを住宅業界全体に広めていこうとしているのが、私たちの会社です。

橋本さん

家に限らず、物を長く使い続けることがいいとされる時代になっています。資源は限られているからです。長く同じ物を使っていると愛着が湧くと思いますが、それは住宅も同じ。メンテナンスをしていくことで、長く住めるように私たちは仕事をしています。じゃあ、最後に何かみなさんから質問はありますか?

生徒さん

家をつくる時って、誰が中心になるんですか?

橋本さん

強いて言えばお客様……なんだけど、本当に一人ひとりの力を合わせてつくっていくのが私たちの仕事です。誰かが欠けてはつくれない。それくらい、みんなのチームプレーが重要な仕事になります。でも、それこそがやりがいでもあるんですよ。

講話を終えての従業員の感想

しっかりと挙手してくれる学生さんの素直さに救われました
三好さん

まず、みんな本当に素直ないい学生さんでした! SDGsへの理解があったりして、驚いたくらいです。給食のあとだったので、眠くなる生徒さんもいるかなと思ったんですけど、みんな真剣な眼差しで話を聞いてくれたのが印象的でした。あとは、自分たちの仕事や思いを言葉にするのって、難しいなと思いました。逆に自分への理解が深まったくらいです。考えさせられる、いい機会になりました。ありがとうございました。

橋本さん

私は半年前にも職業講話に参加させていただいたのですが、その時よりもまた仕事への目的や意義が変わった部分があって、こういう機会に再認識させてもらえるのがありがたいなと感じました。いい経験です。授業のあとに生徒さんが「すごく楽しかったです」と言ってくれたんですけど、みんな素直で、こちらもとっても楽しかったです。

この記事のまとめ

アイジーコンサルティングが続けている職業講話は、授業を受ける学生だけでなく、伝える側の立場に立つ従業員にとっても価値ある体験になっています。自分と向き合い、言語化することは仕事をする目的を再認識させてくれるからです。

一方で、学生のみなさんにとっては、社会人の新鮮な声を聞くことができる、貴重な機会となっているはず。何よりも、私たちが大切にしている「for LONG」という考え方を知るきっかけになればと思います。未来の担い手である学生が、少しでも共感し、未来を変える一助となれば、そんなにもうれしいことはありません。

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