「働くことの意味を知る」未来へのヒントを得た2日間〜浜松市立麁玉中学校にて職業講話を実施〜
- 働くことの意義・やりがいとは何か?
- 「仕事×スポーツ」の両立に挑戦する姿勢
- 木材業界の社会課題解決に挑む取り組み
- なりたい自分になるために大切なことを考える
働く人を知る
職業講話は2日間に分けて開催されました。 今回の職業講和のテーマは「働く人を知る」です。働くということ、大人についてなど、様々な仕事をしている人を通して仕事や、今後の人生について考えていきます。 アイジーコンサルティングからは、スポーツ選手(スポーツをしながら働く)代表として 、法人営業として活躍する傍らビーチハンドボール選手として活躍する芝さん、「木」に携わる仕事をしている社員を代表して施工管理として活躍する傍ら森林課題解決・国産材の活用を普及する活動「JAPAN WOOD PROJECT」の一員として活躍する芥川さんの2名が講師を担当。 1日目(9月13日)に講話(企業紹介や業務説明など)を行い、2日目(11月22日)に生徒たちからの発表、質問を交えたディスカッションが行われました。スポーツしながら働く
1日目は、企業のことや業務内容を伝えながら、働く個人として、それぞれの立場から、以下について講話を行いました。 ・企業紹介や業務内容、仕事のやりがい ・なぜ、その道を選んだのか ・今の生活についてや今後の目標について芝さん アイジーコンサルティングは1899年シロアリの研究から始まった会社です。創業125年でシロアリ工事会社として日本で一番最初に始めたのが私たちです。今では家を守る長持ちさせるということでシロアリだけでなく新築・リフォーム・不動産と住宅全般に携わっています。その中で私は法人営業として建築会社の社長さんや現場監督の方に、シロアリ防除工事や住宅関連の商材をご提案する仕事をしています。
私は、アイジーコンサルティングで法人営業として働きながら、ビーチハンドボール選手としても活動しています。
芝さん 私がアイジーで働くことを選んだ一番の理由は社風です。
もちろん土日休みや、長く働けるかを考えながら就職活動をしていましたが、自分が何を優先したいのかを考えた時に働きやすい環境だったんですね。年に一度、長期休暇(リフレッシュ休暇)が取れるため、その時間を使って海外での試合にも出場しています。休みも取りやすく、スポーツと仕事を両立できる会社に感謝してます。
社会人になってから始めたビーチハンドボールですが、2019年には日本代表として選ばれ、アジア選手権に出場。さらに、結成したチームで全日本大会3度の優勝を達成し、今年も10月の大会で優勝を目指して練習中です。(9月22日現在)
働くスポーツマンのいいところは、スケジュールの自由度が高いことです。
学生の頃は毎日部活に励んで大会に出て家に帰るそんな生活でした。今は部活ほどの強制感はなく、練習に主体的に自由に練習を組むことができます。仕事が充実しているからこそ、スポーツにも全力で取り組めます。また、職場の同僚や取引先の方からの応援がモチベーションにもつながっています。
芝さん 最後に私の今後の目標です。
1.日本一のビーチハンドボーラーになること
多くの人にこの競技を知ってもらいたいという強い思いを持っています。
2.「働くスポーツマン」として活躍し続けること
好きなことを諦めなくても両立できる環境があることを広めたいです。
3.世界と戦う日本代表になること
アジア予選を勝ち抜き、世界選手権で活躍することが目標です。
4.人生の選択肢を増やすこと
資格取得や新しい挑戦を通じて、どんな未来にも対応できる準備をしていきたいです。
中学生の皆さんには、いろんなことに興味を持ち、挑戦してみてほしいです。経験は無駄になりません。失敗しても、それが必ず自分の財産になります。ぜひいろんなことに挑戦していってくださいね。
みんな今日は聞いてくれてありがとうございました!!
木材関係の仕事
芥川さん アイジーコンサルティングは「for LONG ずっとで価値ある未来を創る」の企業理念のもと、「長持ちさせる文化」で世界を豊かにする挑戦を続けています。私は、ライフプラン事業部に所属しており、木造の新築戸建て住宅の建築・リフォームを行う「アイジースタイルハウス」で、施工管理の仕事をしています。設計士さんがつくった図面をもとに、家づくりを進める計画を立てていきます。どのタイミングで職人さんを呼ぶのか、どの材料がどれくらいいるのかなど図面から多くの情報を読み取って計画を立てて、現場を動かします。平面の2Dの図面だったものが、実際に3Dとなって現場で仕上がっていきます。何もなかったところから、家の形ができあがり、仕上がっていく、その過程を見られるのが楽しいです。
芥川さん そして私たちは、家づくりだけでなく地域社会貢献活動も行っています。建築端材を活用してベンチを作り、はままつフラワーパークさんへ寄贈したり、幼稚園へ丸太で制作した遊具を寄贈したり、大学と共同で地域木材を使用した商品開発なども行っています。
芥川さん そんな木を使った家づくりをしている私たちは、社会課題解決にも取り組んでいます。
「木材」をとりまく社会課題に、「国産木材の自給率低下」があります。
国産材の自給率は35%、建築構造材の自給率だと3%しかありません。また、日本は国土の7割が森林で覆われている森林大国ですが、木材として使われているのは5%にとどまると言われています。また、国内の森林育成において、「直径30cmを超える大径木」が利用価値が低いとされ過剰な森林在庫が増えつつあるという社会的な課題があります。
芥川さん 本来、近くの里山の恵みを受け、生きていく日本文化を継承する為にも、林業や地場産業は守り育てていかねばなりませんが、現実は厳しい状況にあります。地場産業の衰退事例は数多くありますが、日本独特の複雑な流通と連携不足も問題解決を阻害しています。
木材がお客様に届くまでには、林家、丸太市場、製材所、販売店、加工業者、住宅会社というサプライチェーンが存在します。しかし、従来の形は、そこに資材の流れが存在しているだけ。各段階の事業者さんの話を聞いてみると、サプライチェーンが一方通行になっていることで、サプライチェーンの各段階でそれぞれに課題を抱えていることが分かりました。こうした課題を踏まえ、私たちは浜松の木材を取り囲む新しいサプライチェーンを構築しました。
それが「JAPAN WOOD PROJECT」です。私は、このプロジェクトの一員として、森林課題解決に取り組んでいます。
芥川さん 最後に私の仕事のやりがいについてお話します。
施工管理としての仕事のやりがいは、家づくりに関わる人とともに喜びや感動を分かち合えることです。家づくりという人生でも大きなできごとに関わり、家づくりをお任せいただける、そしてお客様からたくさんの「ありがとう」をいただける、とても素敵な仕事だと思っています。
森林課題解決の取り組み「JAPAN WOOD PROJECT」は、この取り組みによって国産材の流通を促し里山の環境保全を行うことができる、日本を変えることができるかもしれないワクワク感があります。また何気なく使っているものが多くの人の手によって作られていることを実感し、いまある環境や仕事への感謝も感じています。社会全体の課題解決に繋がる取り組みは非常にやりがいを感じます。
これからも家づくりを通じて多くのお客様を感動させ、JAPAN WOOD PROJECTを通じて林業に携わる人や里山の環境を守り、たくさんの「ありがとう」をいただけるように頑張っていきます。
なりたい自分に近づくためには?
生徒さん 芝さんのお話を聞いて、あまり知らなかったアイジーコンサルティングさんという会社や、ビーチハンドボールにも興味を持ちました。
初めて聞く話をもとにいろいろなヒントをもらいました。なりたい自分になるために、私はこの2つのことを考えました。
自分の行動には責任を持ち、周りの人の気持ちを考えるということです。
芝さんのように競技内でのチームワークを大切にし、チームのために進んで意見を伝え、行動に移せるような人になりたいと思いました。
生徒さん 自分に自信を持っている人は、周りの評価を気にせずに、自分がやりたいことをやれる人や自分の考えを持っている人だと思います。
憧れの人に近づくために周りの意見に流されず挑戦したいと思いました。
生徒さん 目指すのは、ポジティブアイデアマンです!
また芯がある人になりたいと思っています。そのためには、自分で判断して行動する力、人に惑されない力を身に着けていきたいです。
生徒さん 芥川さんの話を聞き、森林課題について初めて知りました。また家づくり、この森林課題解決に興味を持ちました。建築の仕事は魅力的だと思います。人の役に立てる人、世の中の役に立てる人になりたいです。
今回の職業講話は、「働く人を知る」というテーマのもと、2日間にわたり開催されました。講師の芝さんと芥川さんの話からは、それぞれの仕事に込められたやりがいや挑戦する姿勢、そして働くことの魅力が伝わりました。また、生徒たちが自分の夢や目標について考え、発表した2日目のディスカッションでは、講師を務めた2人も新たな刺激を受け、生徒さんから学ぶ貴重な体験となりました。
働くということは、自分の好きなことや社会の課題解決に挑むことでもあります。今回の講話を通して、生徒さんたちには将来の可能性を信じ、失敗を恐れずに挑戦し続けてほしいと感じました。この経験が、彼らの未来の選択肢を広げるきっかけになれば幸いです。
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